交通量が増えつつあった早朝の時間帯、自転車でショートカット横断していたとみられる高齢男性がトラックにはねられて死亡した。はねたトラック側は脇見運転をしていたものとみられている。

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27日午前6時35分ごろ、大阪府八尾市内の府道で、自転車に乗って道路を横断していた高齢男性に対し、交差進行してきたトラックが衝突する事故が起きた。男性は死亡。警察はトラックの運転者を逮捕している。

大阪府警・八尾署によると、現場は八尾市本町付近で片側1車線の直線区間。横断歩道や信号機は設置されていないが、約30m離れた場所にはこれらが設置された交差点もある。同市内に在住する72歳の男性は自転車に乗って道路を横断していたところ、交差進行してきたトラックにはねられた。

男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などが原因でまもなく死亡。トラックを運転していた東大阪市内に在住する49歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。男性死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

警察の聴取に対して男は「前をよく見ていなかった、他の方向を見ていた」などと供述しており、警察ではトラック側の脇見や前方不注視、自転車側のショートカット横断が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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横断歩道や信号機が設置され、安全に横断できる交差点までの距離が約30m。
何事も無く横断できるならば、往復で60mを動くのは面倒かもしれない。だが、その「面倒」という思いは安全を確実に減らす行為につながっている。