今年の新成人(同じ学齢:1997年4月2日〜1998年4月1日生まれ)で、一緒にドライブに行きたい有名人:杉咲花

新成人で「車を所有する経済的な余裕がない」という人は、67.6%いる。しかし「余裕がない」は、2011年の調査開始以来、最も低い割合になった。ソニー損害保険が2018年の新成人1000人に対し実施した、カーライフ意識調査の結果だ。

●予算200万円超に存在感

過去の調査結果と比較をすると、都市部(※)の新成人が「車を所有する経済的な余裕がない」に『あてはまる』と回答した割合は、2年連続で減少(2016年:77.6%〜2017年:74.9%〜2018年:66.0%)しており、去年との比較で8.9ポイント減、2011年の調査開始以来、最も低い割合になった。※:「都市部」は札幌市、東京都23区、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市、福岡市、それ以外を「地方」とした。

車の所有を前向きに考えている運転免許保有者と取得予定者695名に、車を購入する際の予算(上限額)を聞いたところ、購入予算の平均額は180万円、昨年と比較して1万円減となった。

購入予算平均額は、3年連続減少(2015年:189万円〜2018年:180万円)となったが、その前に3年連続で大幅に増加(2012年:125万円〜2015年:189万円)しており、2015年をピークに近年は微減傾向だ。

自由回答で答えてもらった金額を金額帯に分けると、2018年の最多回答は「51万〜100万円」で26.6%、ついで「201万円以上」が26.0%となった。最多回答は、男性と都市部では「201万円以上」、女性と地方で「51万〜100万円」だった。『100万円以下』は46.6%、『101万円以上』は53.4%でありながら平均が180万円なので、予算400万円、500万円という新成人もかなりの数がいると想像できる。

●車にかけるコストは相対的には増加

全回答者1000名に、車がある生活(カーライフ)をするにあたり、どの程度の手取り月収が必要だと思うか聞いたところ、平均額は23万6000円、昨年と比較して8000円減となった。つまり車を所有するハードルが8000円ぶん低くなったわけだ。

車がある生活をするにあたり、1カ月いくらまでならかけられるかを聞いたところ、平均額は1万7331円、昨年と比較して293円減となった。過去の調査結果と比較すると、平均額は3年連続減少(2015年:1万8656円〜2018年:1万7331円)となった。

昨年から手取り月収が8000円減っても車にかける額は293円減にとどまり、購入予算も1万円減(4年乗るとして月208円減)なので、相対的に車にかけるコストは多くなったと言える。今年の新成人は去年の新成人より、車以外のコストを月7500円減らしている。

●男性のほうがブランド重視

新成人はどのような車を欲しいと思っているのか。車の所有を前向きに考えている運転免許保有者と取得予定者695名に、自動車を購入する際、どのようなことを重視したいかを複数回答で聞いた。

もっとも多かったのが「運転のしやすさ」で58.6%、次いで「価格の安さ」、「燃費の良さ」、「メーカー・ブランド」、「ボディタイプ」と続いた。

男女別にみると、男性は「運転のしやすさ」と「メーカー・ブランド」が同率で1位、次いで「燃費の良さ」。女性は「運転のしやすさ」が1位、「価格の安さ」、「燃費の良さ」と続く。男性のほうがブランド重視、女性のほうが価格重視の傾向にある。


2018年 新成人のカーライフ意識調査
◆調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする2018年の新成人(1997年4月2日〜1998年4月1日生まれ)男性500名、女性500名
◆調査期間:2017年11月30日〜12月7日
◆調査方法:インターネット調査
◆調査地域:全国
◆有効回答数:1000サンプル(有効回答から1000サンプルを抽出)
◆実施機関:ネットエイジア

車を所有する経済的余裕がないと思う割合 車を購入する際の上限予算 車を購入する際の上限予算 車がある生活(カーライフ)をするにあたり、1カ月にかけられる金額(平均)