日野自動車、排出ガス後処理システムの開発で日本燃焼学会技術賞を受賞

日野自動車は11月14日、中型ディーゼル車用の排出ガス後処理システムの開発で、「平成29年度日本燃焼学会表彰」の「技術賞」を受賞したと発表した。

日本燃焼学会技術賞は「燃焼応用技術の研究・開発に顕著な功績をあげた個人またはグループ」に対する表彰で、今回日野は「ディーゼル燃料を還元剤としたNOx後処理技術(DPR-II)の開発」が評価されての受賞となった。

受賞対象となったDPR-IIは、軽油を用いてNOx(窒素酸化物)を低減すると同時に、PM(微小粒子状物質)をフィルターによって捕集するNOx後処理技術。2010年に発売した「新DPR」に精密な触媒燃焼制御を加えることでNOx低減性能を大幅に進化させ、2017年4月に発売した平成28年排出ガス規制適合の新型「日野レンジャー」に搭載している。

またDPR-IIは、尿素水を使用しないため、尿素水補給の手間がなく、高い利便性を実現するとともに、尿素水タンクが不要なため架装に対する制約も少なく、ユーザーから高い評価を得ている。

新型 日野レンジャー FG