佐川急便と旭川中央ハイヤーが実施する乗合タクシーを活用した貨客混載事業のフロー《画像提供 SGホールディングス》

佐川急便は、旭川中央ハイヤーと提携して乗合タクシーで宅配便を運ぶ新たな貨客混載事業を開始すると発表した。

自動車運送業の担い手不足と人口減少等に伴う輸送需要(旅客)の減少により、とくに過疎地域において、人流および物流サービスの維持が重要な課題となっている。

旭川中央ハイヤーの乗り合いタクシーは、JR東旭川駅と約20キロ離れた米飯地区(東桜丘・瑞穂・米原・豊田の4地区を総称した地名)間を、住民の予約に応じて平日10便、土日7便運行している。

今回計画している配達エリアは、旭川市米飯地区、東旭川駅周辺で、予約のない時間帯を乗合タクシーの運転手が個別配送するもの。

過疎地域で人流・物流サービスの維持が課題となっている状況下、旅客または貨物の運用にそれぞれ特化してきた、従来の輸送方法を転換し、一定の条件のもと旅客と荷物を運ぶ「かけもち」ができるよう、規制が緩和された。今回の取り組みはこの制度を活用して実施する。