by 南陽一浩 on 2022年07月12日(火) 19時45分
昔からビッグ・シトロエンに数奇者が何を求めるかといえば、ひとつ目は個性的なデザイン。ふたつ目は、路面への当たりは柔らかでありながら、ステアリングの舵の効きはなぜかビシッとしている唯一無二の足まわりに他ならない。
ようは加速とかパワーとか燃費とか、数値で表せるスペックやコスパが従来モデルよりエスカレートした新型というだけで、「いいね!」の期待推しが得られるほど、単純な造り手でも車でもない。そうではない部分で、乗り手もしくは予備軍に、共犯・・・
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by 南陽一浩 on 2022年07月10日(日) 12時00分
欧州が傾倒している電動化は、性急なBEV化のように思われているが、そうじゃないという好個の一台がついに日本に上陸した。それが今回試乗してきた、ルノー『ルーテシア E-TECH HYBRID(Eテック・ハイブリッド)』だ。
クーペSUVであるルノー『アルカナ』が先行したものの、1.2kWh容量のリチウムイオンバッテリーを積み、230Vのシステムを通じて、モーター側とエネルギーの出し入れ、つまり駆動と回生を行うE-TECH(E-テック)は・・・
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by 南陽一浩 on 2022年06月22日(水) 16時00分
新型『408』公式ワールドプレミアの前日、プジョーは新型408のプレビューと開発メンバーへの質問セッションを、オンラインにて開催した。
革新性のショーケースとなる『408』
登壇者は初代『208』、『2008』の開発プロジェクト、つまりi-コクピットの市販モデル導入をまとめ上げた後、ブランド戦略を経て昨冬よりプロダクト・ディレクターに就任したジェローム・ミシュロン氏、そして長らくアドバンスト・デザインに籍を置き『E-レジェンド』などコ・・・
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by 南陽一浩 on 2022年05月21日(土) 17時30分
マイチェンで大幅アップデートした最新のボルボPHEV
マイナーチェンジで大胆な刷新を施される車種は無論あるが、外観はほとんどそのままなのに乗り味がこうも変わると面食らう。もちろん、グッドサプライズという意味での変化だ。
ボルボが「90/60シリーズ」、つまり上位機種と準上位機種のPHEVラインナップをマイナーチェンジした。このマイナーチェンジにより、『XC90』と『V90』には「T8 AWD」が、『XC60』と『S60/V60』には「・・・
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by 南陽一浩 on 2022年05月04日(水) 12時00分
いよいよ欧州で本格的に市販車としてデビューしたメルセデスベンツの新型ミニバン『Tクラス』。先代モデルより日本でも大人気の新型ルノー『カングー』と多くのコンポーネントを共有しつつ、北フランスのモブージュ工場で今世代も生産されている。
兄弟モデルとしてメルセデスベンツは、商用車バージョンには「シタン」の名を残しつつ、こちらは昨秋より欧州の一部のマーケットで市販されている。いわゆるリュドスパス、昔風にいえばRV(レクリエーショナル・ヴィーク・・・
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by 南陽一浩 on 2022年05月03日(火) 12時00分
直近のDSのラインナップといえば、『DS 7クロスバック』と『DS 3クロスバック』という、サイズ的には大小両極端のSUVに、最近になって4ドアのクラシックなアッパー・サルーンである『DS 9』が登場したところだった。サイズ的にも販売ボリューム的にもラインナップ内でど真ん中のミドルレンジといえる、Cセグメントがついに日本市場に上陸したのは既報の通り。それが『DS 4』だ。
DS 4が日本市場に前のめり気味に攻めてきたと感じさせるのは、・・・
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by 南陽一浩 on 2022年04月29日(金) 17時00分
去る4月7日、アウディはプレス向けのクローズド形式でオンラインにて、『アーバンスフィア コンセプト』を公開した。レベル4の自動運転化と電動化が進むことを前提に、車内空間とドライビング・エクスペリエンスが一新されるであろうことを念頭にデザインされた「スフィア・コンセプト」シリーズの第3弾だ。
自動運転&電動化時代を見据えた「スフィア・コンセプト」
これまでに2シーターのオープン・ロードスターGTとなる『スカイスフィア』と、4シーターのラ・・・
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by 南陽一浩 on 2022年03月06日(日) 12時00分
キア『EV6』が2022年の欧州COTYを韓国車として初めて獲得したことは既報の通り。2位ルノー『メガーヌE-テック』と3位ヒュンデ『アイオニック5』という3台のBEVが、わずか18点以内の得票差の中に収まっており、BEVが票を集めやすかった雰囲気はあっただろう。
トップのキアEV6とは87点差ながら、4位で非BEVとしては首位、7人の審査員から最高得票を集めたのが、昨年の秋口よりフランス本国でデリバリーが始まったプジョーの新しい『3・・・
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by 南陽一浩 on 2022年03月01日(火) 21時00分
ひと言でいって、迷いがまったくない。試乗後の印象をあえて欧州に馴染みの薄い野球に喩えれば、芯で捉えた飛距離の凄さだけでなく、弾道ごと美しくて魅入ってしまうようなホームラン。いや、むしろトラップから見事に収めている分、サッカーのボレーシュートの方が正しいか。『DS 9 E-TENSE 225』は、乗る前よりクルマが醸し出すロジックから、乗った後の余韻まで、恐ろしく首尾一貫したハイエンド・サルーンだった。
そもそも『DS 7クロスバック』・・・
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by 南陽一浩 on 2022年02月05日(土) 12時00分
ルノーのストロング・ハイブリッド「E-TECH」
欧州の急進的なEVコンバート政策が頻繁に報じられるが、むしろ伝統的に環境性能や排ガス規制の厳しいのはアメリカのカリフォルニア州で、EU経済圏内は国内に自動車や部品関連の産業や工場、つまり雇用があるかないかで、カーボンニュートラルに対する態度は千差万別といっていい。
1月末日に行われたルノー・日産・三菱のアライアンス会見にて、2026〜30年までの中長期的な見通しを述べる中、ルノーのルカ・・・
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1年間で20000km程走ったが、燃費平均は29.3km。リッター25k...[ 続きを見る ]