by 伊丹孝裕 on 2022年03月18日(金) 12時00分
2003年に発売が始まったヤマハの原付2種スクーターが『シグナスX』だ。利便性に優れるシティコミューターとして幅広く支持されてきたわけだが、先頃すべてが刷新された『シグナス グリファス』がデビュー。今回、その開発メンバーに様々なエピソードを聞くことができた。
前後編で紹介するインタビュー。前編では車両コンセプトから、エンジンが空冷から水冷になった経緯、それを搭載するために開発されたボディ、フレームについて聞く。
【インタビュー参加メ・・・
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by 伊丹孝裕 on 2022年01月20日(木) 19時00分
2015年にデビューし、これまで鈴鹿8耐を4度、全日本ロードレース選手権を6度、そして2021年にはついにスーパーバイク世界選手権を制した最速のリッタースーパースポーツがヤマハの『YZF-R1』だ。
これまでは逆輸入モデルしか流通していなかったわけだが(2009〜2014年の旧型には国内仕様が存在)、2020年に施されたマイナーチェンジを機に国内仕様がラインナップされることになった。しかも馬力規制から解放され、欧米仕様と同等の、いわゆ・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年12月28日(火) 21時00分
2019年の「EICMA」(イタリア・ミラノショー)において、1台のコンセプトモデルがドゥカティのブースに展示されていた。なんの予告も情報もなかったそれが『デザートX』の初期プロトだ。
それから2年後の2021年12月9日、「ドゥカティ・ワールド・プレミア2022」でその市販バージョンが正式に披露され、大きな話題を集めている。
このワールド・プレミアは、2021年9月から始まったウェブ配信による新車発表イベントだ。エピソード1から6・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年12月27日(月) 23時00分
2輪界における世界最大級のショーのひとつが「EICMA」(エイクマ)だ。ミラノショーとも呼ばれるこのイベントは、例年イタリアのミラノ郊外で開催。世界各国のメーカーと熱狂的なバイクファンが集い、最新モデルが連日メディアを賑わわせることになる。
当然、イタリアンメーカーにとってのEICMAは、決して外すことのできない見せ場だ。MVアグスタやモト・グッツィ、アプリリア、ビモータ、ベスパ……といった名門ブランドが華やかなブースを構え、そのデザ・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年12月21日(火) 11時30分
スピンフォージドホイールで注目の「アルミブレンダー」という仕事
バイクを構成するパーツには、多くのアルミが用いられている。軽く、加工しやすく、高い耐食性と熱伝導性を持ち、コストとのバランスに優れているところが主なメリットだ。オーストラリアや中国、ギニアといった国々で産出されたボーキサイトを原材料とし、それを精錬した純アルミが元になっている。
ただし、純アルミを成形するだけでは上手くいかない。そのままでは強度が低いため、他の金属と混ぜ合・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年12月16日(木) 12時00分
ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R7』の日本仕様が正式に発表された。発売は2022年2月14日、価格は99万9900円というもので、WGP参戦60周年を記念した限定カラーはそれぞれ3月14日、105万4900円となる。
先頃、袖ケ浦フォレストレースウェイ(千葉県)にて、その試乗会が開催された。路面にはウェットパッチがかなり残る生憎のコンディションではあったが、それがまったく気にならない。スロットルを大きく開け、どんどんペースを上・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年11月29日(月) 12時00分
ヤマハが欧米で発売を開始したミドルスーパースポーツが『YZF-R7』だ。日本市場への投入を控え、前回はそのプロジェクト立ち上げの経緯を開発チームに聞いたわけだが、第2回目となる今回は、ベースモデルになった『MT-07』との違いや装備の詳細について解説してもらった。
【インタビュー参加メンバー】
今村充利
PF車両ユニット PF車両開発統括部 SV開発部 SP設計グループ プロジェクトリーダー主査
車体設計や外装設計に携わり、ビッグスク・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年11月26日(金) 11時30分
2021年5月、ヤマハ発動機は新型ミドルスーパースポーツ『YZF-R7』(689cc/並列2気筒)を発表し、欧米でのリリースを開始している。日本でも2021年冬以降の発売が予定されており、今回それに先駆けて開発メンバーに様々な話を聞くことができた。
インタビュー第1回目は、プロジェクトリーダーを中心に、開発プロジェクト立ち上げの経緯やコンセプトを聞く。
【インタビュー参加メンバー】
今村充利
PF車両ユニット PF車両開発統括部 S・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年11月16日(火) 23時00分
◆見た目のチャラさとは裏腹に
ホンダの125ccスクーター『PCX』は、見た目のチャラさとは裏腹に中身はいたって真面目である。
どのあたりがチャラいのかと言えば、まずハンドルまわりだ。一般的にはカバーで覆われているバーハンドルとライザーは、もろ肌を脱ぐように剥き出しでマウントされ、ピカピカのクロームメッキでドレスアップ。グリップ部分の絞り角と垂れ角が強く、シートのバックレストが大きいこともあって、ついふんぞりかえった姿勢を取りたくな・・・
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by 伊丹孝裕 on 2021年11月06日(土) 20時00分
コストパフォーマンスに優れたシティコミューター、スズキ『アドレス110』に試乗。その機動力や利便性をじっくり体感してみた。
◆安さだけで評価するのは大きな間違い
アドレス110は2015年に発売され、これまで二度のマイナーチェンジを受けている。2018年に排ガス規制への対応を済ませ、2020年には前後連動ブレーキの採用を経て今に至っているわけだが、その間も価格上昇は最小限に抑えられ、イニシャルコストの安さが支持されているのは間違い・・・
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1年間で20000km程走ったが、燃費平均は29.3km。リッター25k...[ 続きを見る ]