自動車部品メーカーのムロコーポレーションが開発した「GRASTONE POTT (グラストーネ ポット)」《写真提供 ムロコーポレーション》

自動車部品メーカーのムロコーポレーションは、キッチンツールブランド「グラストーネ」の新製品として、休日のシェフが使いたくなる鍋「GRASTONE POTT(グラストーネ ポット)」を7月1日に発売すると発表した。

この製品は2024年に実施したMakuakeでの先行販売において、無名ブランドながら目標金額の767%を達成して製品化に至った商品だ。

開発の背景には、自動車業界のEVシフトやコロナ禍以降の半導体不足による生産調整など、業界の先行きが不透明な環境がある。同社はこうした状況を受けて新たなビジネスに挑戦するプロジェクトを発足させた。

「鋳鉄鍋で作る料理は美味しいけれど、重くて洗いにくく、こびりつきや焦げ付きなどの手入れが大変で、蓋の置き場所にも困る」という日常の疑問から着想を得て、同社は自動車部品製造で培ったノウハウを活かし、「鍋の常識を変える」という想いで開発をスタート。「作りやすさ」ではなく「使いやすさ」を重視し、美味しさは当然の前提として、軽量化と洗いやすさを徹底的に追求した。

グラストーネ ポットの主な特長は3つある。まず「美味しいのに重くない」。鋳鉄鍋と同様な蓄熱性と温度均一性を確保しながら軽量化するために選んだのが、ステンレスでアルミニウムを挟んだ3層構造の複合材料。これにより、一般的な鋳鉄鍋に比べて、同じ容量でも2分の1程度の重量を実現した。ガスだけでなくIHにも対応している。

次に「こびりつきにくく、洗いやすい」こと。内面は、こびりつきにくく洗いやすくするために、自動車部品にも使われる特殊な加工技術「ファインリップル仕上」を施した。ステンレス表面に微細な凹凸を加工することで、食材が密着しにくくしたもので、こびりつきにくいだけではなく、水に浸け置くだけで汚れが落ちやすくなるという。ホーローやコーティングのように剥がれることがなく、表面硬度も高いため、焦げ付いてしまった場合でも、ステンレスたわし等で焦げ落としすることが可能。

そして「立てられる蓋と、熱くなりにくい持ち手」を備える。蓋の置場に困るストレスをなくすために、蓋の取っ手がスタンド代わりになる。持ち手を樹脂素材にしたため、持ち手が熱くなりにくく、素手で持ちやすくなっているのもポイントだ。

グラストーネ ポットは内径20cm×深さ9.1cmの「GRASTONE POTT20」と、内径22cm×深さ11.8cmの「GRASTONE POTT22」の2サイズをラインアップ。価格は「20」が2万2990円、「22」が2万4990円。日々の料理の手間を省くアレンジレシピなど、ユニークなレシピを掲載したレシピブックが付属する。

7月1日より、公式ECストアで販売開始。

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