三菱自動車(イメージ)《写真提供 三菱自動車》

三菱自動車は3月10日、2025年度までの新中期経営計画「Challenge 2025」を発表。今後5年間で電動車9車種を含む16車種を投入する。

新中期経営計画は、これまで行ってきた構造改革により筋肉質で機動的となった経営体質を基盤に、地域戦略の「選択と集中」と、全社で取り組んでいる「手取り改善活動」を継続した上で、安定的な収益基盤の確立を目指す。また、これまで以上に研究開発費と設備投資を安定的に投じ、特に、電動化、IT分野、新事業への支出割合を増やすことで、会社の持続的成長を実現する。

商品面では、地球規模の気候変動問題解決/カーボンニュートラル実現に向け、電動化を進める。地域戦略は、従来の「選択と集中」を加速し、各地域の役割を明確化した上で経営資源を配分する。事業面では、バリューチェーン拡大を図るとともに将来の新たな収益源とするべく新事業へ挑戦。また、三菱自動車らしい商品や技術を通じ、顧客との長期的な信頼関係を構築し、ブランド価値を訴求する。

具体的な目標値は販売台数110万台、営業利益2200億円(営業利益率7%)とした。2030年までに総額2100億円を投じ、15GWhの電池調達。今後5年間で電動車9車種を含む16車種を投入。アセアン・オセアニアに経営資源を集中、台数・シェア・収益拡大を図る。また、研究開発費・設備投資の総額は過去水準と比較して今後6年間で約3割増加。OEM商品相互補完など、アライアンスとの連携強化を図っていく。

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