横浜ゴムとパートナーシップ契約した競泳 池江璃花子選手《画像提供 横浜ゴム》

「本日はお忙しいなかお集まりいただき、ありがとうございます。私事ではありますが、このたびわたくし池江璃花子は、横浜ゴムの一員になりました。企業と個人、立場は違いますが、お互いにトップをめざしていくという共通の目標にむけて。これから一生懸命がんばります」

競泳水着での記者会見とは違う、どこか初々しい雰囲気でそう語るのは、競泳選手の池江璃花子。「ひとめぼれした」というオーダーメイドスーツで決めた彼女は4月1日から横浜ゴムに所属し、社会人とアスリートの二刀流で選手生活を継続していく。池江がいう「共通の目標」とは、横浜ゴムの「自らを鍛え、自己ベストに挑戦する」という行動指針と、池江の「長い時間をかけてでも世界の舞台でトップとして戦いたい」という気持ちが重なったこと。

「横浜ゴムに所属を決めた理由は、世界でトップに立つという同じ想いを感じたから。わたしは再チャレンジというかたちでも、いっしょに世界トップをめざしていきたいという同じ目標があることで決めた」

池江璃花子は2000年、東京都江戸川区で水中出産で産まれ育ち、3歳から水泳を始める。リオデジャネイロ五輪で7種目に出場し、白血病から驚異的な復帰を果たし、東京2020五輪ではリレー3種目出場を成し遂げた。彼女にとっては頂点をめざすのは、「再チャレンジ」で、そこにも不屈の精神という横浜ゴムとの共通パッションが重なった。

発表会で冒頭、山石昌孝代表取締役社長は、創業地の平沼工場(横浜市平沼町)の歴史をあげ、関東大震災や太平洋戦争での空襲で2度の壊滅状態に陥っても立ち上がってきた過去を重ね、「困難を乗り越え、新たな領域に邁進する姿に共感し、パートナーシップ契約を決めた」と伝えた。

2022年度連結決算が過去最高の売上と利益を達成し、「拠点は140か所。従業員は2万7000人を超え、さらなる成長を経て、売上収益1兆円超をめざしていく」という横浜ゴムと、池江璃花子の共通点は、もうひとつある。

「クルマの運転も好きで、ほぼ毎日運転しているので、クルマの安全性を追求する企業ということで、入社を決めた要因のひとつになっていると思います。先輩社員の人たちの話を聞いていると、クルマが好きなのか仕事が楽しそう。早く横浜ゴムという企業を知って、楽しく社会人生活をおくりたい」

発表会で池江璃花子は名刺交換も披露。緊張のせいか、社名を伝え忘れる場面も。イベント用の特大名刺をみると、名刺には「経営企画部 広報室」という文字。彼女は広報に配属され、横浜ゴムのPRイベントなどにも登場し、「横浜ゴムのイメージアップに貢献できたら」と意気込む。会社の住所は、横浜ゴム本社がある神奈川県平塚市追分が記されているから、平塚本社に通勤するのか…!? 池江璃花子の社会人+アスリートの二刀流生活に注目だ。

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