数百台のクルマが集まり、ステージイベントがあるような大規模なイベントは、メーカー(自動車メーカーであったりパーツメーカーであったり)等の団体、ショップ、メディアなどが主催する。しかし、9月4日に富士スピードウェイのイベント広場で開催された『A-MESSE』は違う。
仕上げのレベルが極めて高い、スタンス系、VIP系でカスタムされたクルマが多数集結したこのイベントは、たった一人の“クルマ好き”が中心となり生まれたイベントだったのである。
その“クルマ好き”はAiちゃん。モデル、レースクイーンとして活動する人物だ。確かに、モデル、レースクイーンの仕事をきっかけに、“クルマ関係”へ仕事を広げているタレントさんはいるが、彼女の場合は全く逆。「18歳でプジョー206を買って、WR仕様(ラリー仕様)でカスタムしています。完全に趣味です。その趣味の輪が広がって、『A-MESSE』を開催することになりました」とAiちゃん。そもそも、モデル、レースクイーンの仕事をするようになったのも、クルマ好きとしてミーティングに行ったのがきっかけだったそう。
そんな“いちクルマ好き”が主催するイベントだから普通のイベントとは一味違う。工具メーカーTONEを筆頭に有名メーカー等のブースはあるが、あくまで参加者が主役。来場した人同士の“繋がり”を重視していて、例えば他の主催者が計画しているイベントを紹介する『イベントブース』があったのも、その流れ故。クルマ好きの輪を広げるための工夫だ。その他、ステージイベントではDJのパフォーマンスがあり、『CREAM』のライブが開催されるなど、ちょっとしたフェス気分も味わえたり。「いろんなエンタメを楽しんでいただければ」との言葉通りの仕掛けがそこここにあった。
この『A-MESSE』は、サブタイトルに“初陣”がついているように、今回が初めての開催となる。参加は選考制で、第一次審査には1322台がエントリーしたという。キャンセル等があり二次審査を行った時にも500台超がエントリー。当日、会場に並んだクルマたちは、そんなたくさんのエントリー車の中から選ばれたエリートだから、レベルが高いのも当然。有名雑誌の誌面を飾った車両もあり、表紙を飾ったクルマもあるという。
そして、特定のカスタムのジャンルに限らず、オールジャンルのイベントだったのは、ゲストとして招待されたクルマに象徴されていた。スポーツ系、輸入車、スーパーカー、クラシックカー等々、様々な個性的なクルマがずらりと並んでいたのだから。「オールジャンルなんだけど、ワタシのイメージから、スタンスやVIPが多くなったようです。でも2回目、3回目と開催できるのならば、クラッシック系、アメ車、ユーロ系など、もっと幅広いジャンルのクルマに参加してもらえるように広げていきたいですね」と、Aiちゃんは意欲的だった。
もちろん、発信力のあるAiちゃんを目当てにイベントに興味を持った人もいるだろう。けれど、モディファイしたクルマのイベントとしてレベルが高く、見どころ十分だった。参加者視点で企画され、クルマ好きへの想いの詰まったイベント『A-MESSE』。次なる開催も期待したい!
【A-MESSE】選ばれたカスタムカーが富士に集結、個性派ぞろい!…レポート
2022年09月23日(金) 08時30分
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