10月3日から生産再開する日野デュトロ《写真提供 日野自動車》

日野自動車は、エンジン認証試験不正で生産を停止していたトラック・バスの一部の生産を10月3日から再開すると発表した。国土交通省が不正の内容に応じて一部車種の出荷を認めたため。

生産を再開するのは、10月3日から羽村工場の小型トラックの『デュトロ』とOEM供給のトヨタ『ダイナ』のN04Cエンジン搭載車、11月1日から古河工場の中型トラック『レンジャー』のA05Cエンジン搭載モデルで。バスの生産再開については調整中。

現在、少量生産しているレンジャーのA05C搭載車は10月に一旦生産を停止する。

日野はエンジン認証試験での不正が発覚してから対象の商用車の出荷と生産を停止している。

生産再開では「コンプライアンス」「健康・安全」「品質」に万全を期すとしている。このため、生産計画や体制が現場のリソーセスに対して無理がないかや、人材育成に十分な時間を割けるものになっているかなどを改めて精査する。生産を再開する前に自社工場の全職場で、これらが確保できているかを総点検する。

国土交通省は9月9日、排出ガス性能が基準に適合している車種については出荷の再開を認めた。

日野レンジャー《写真提供 日野自動車》