AIオンデマンドバスで使用する車両《画像提供 ネクスト・モビリティ》

西日本鉄道が出資するネクスト・モビリティは8月25日、福岡県古賀市でAIを活用したオンデマンドバス「のるーと」システムを利用した「のるーと古賀」を10月1日から運行開始すると発表した。

オンデマンドバス「のるーと」は、配車システムを通じて全国の地域公共交通課解決を図るため、2020年6月から全国展開を開始している。これまで西鉄グループ外では県外を含む4つのエリアで導入実績がある。

今回、福岡県古賀市内の住宅街である日吉・花鶴・美明エリアで地域住民の移動環境の充実を図ることを目的に、「のるーと」を導入する。このエリアは高齢化率が高く、坂道が多いなどの地形上でも移動の困難さを抱えている。オンデマンドバス導入で、エリア内には乗降場所がきめ細かに設置され、駅や既存バス停にも接続するようになるため、利便性向上による公共交通利用者増が見込まれるとしている。

導入に際してはネクスト・モビリティは、配車システムの提供のほか、長年運輸事業を通じて地域の公共交通に携わってきた西鉄グループの強みを活かし、 今回運行を受託する地元タクシー会社の事業認可申請の支援、運行車両の調達サポート、広告物の作成など、運行準備を支援する。

AIオンデマンドバスは10月1日から8人乗りワンボックスカーで運行する。エリア内移動は1回200円で、エリア外を含む移動が300円。