5月にはタレントのきゃりーぱみゅぱみゅが訪れ、「問題だらけの“もんだいがある”きゃりー電車」に乗車。攻めの姿勢で話題に事欠かない銚子電鉄の快進撃が今後も続きそうだ。《写真提供 銚子電気鉄道》

千葉県銚子市の銚子駅と外川(とかわ)駅を結ぶ銚子電気鉄道(銚子電鉄)は、6月30日に開かれた株主総会で2015年度以来、6期ぶりに黒字決算になったことを明らかにした。

総会での報告によると鉄道部門の定期外収入が回復傾向にあり、さらに「ぬれ煎餅」や「まずい棒」といった物販が収支を後押し。前年度741万円の赤字から一転して21万円の黒字になったという。一時は電車の修理代にも事欠き、必死に副業に励んだことが功を奏したようだ。

これを受けて、同社の竹本勝紀社長は公式Facebook上の動画で「これもひとえに応援してくださる皆様のお陰であり、改めて深く感謝申し上げます」と謝意を述べた。同社では「何とか赤字を消したい!」という願いから「赤字が消える! 暗記セット」(500円)というユニークなボールペンも発売しているが、この“自虐ネタ”が本当に赤字を消してしまったかのようだ。

竹本社長自らが登場した「赤字が消える!暗記セット」。中身はボールペンだが、自虐ネタらしく「万年赤字」を入れた万年筆風に。《資料提供 銚子電気鉄道》