東急バスの路線バス運転手が運転技能向上を支援する様子《写真提供 東急バス》

東急バスは、路線バスの乗務員の運転技術を活用し、普通乗用車の運転に不安がある人、不慣れな人の運転技能向上を支援するサービスを本格実施する。講習は7月1日から。

新型コロナ禍の影響でパーソナルな移動需要が伸びている中、公共交通事業者として新たな移動ニーズに対応するとともに、バス事業を補完する新たな事業創出に向けて、路線バスを運転する乗務員の持つ安全運転技術を活用する。路線バスのプロドライバーが交通事故を未然に防ぐ運転操作、ドライバー心理、道路状況を読み解く力、道路交通法に則した正しい交通ルールの理解などを一般のドライバーに提供する。

本格展開を前に、2021年11月16日から東京都世田谷区に位置する弦巻営業所を拠点に、「ペーパードライバー講習」を試行したところ、受講者から好評だったため、本格的に実施する。

同社では「ペーパードライバー講習」を皮切りに、事業拡大を見据え、初心者からベテランドライバーまで、多世代を対象にした安全運転講習の取り組みを進める。同時に地域交通環境の整備に向けての一翼を担うことで交通事故のない社会実現に貢献するとしている。

東急バスの路線バス運転手が運転技能向上を支援する様子《写真提供 東急バス》