GT500クラス優勝の#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)《撮影 益田和久》

三重県・鈴鹿サーキットで29日、SUPER GT第3戦の決勝レースが行われ、第2戦富士での大クラッシュから復活した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)が、終始トップを快走し今季初優勝を飾った。

第2戦富士は100周の予定だったが、2度のレッドフラッグによる中断など荒れたレースとなり、時間切れにより62周で終了となった。その2度目のレッドグラッグの原因となった#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zは原型をとどめないほど破損し、次戦の参戦が心配されたがマシンは完全復活。ドライバーの高星明誠も翌日には退院し、鈴鹿サーキットに元気な姿を見せた。

28日に行われた予選では#19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)がポールポジションを獲得。2番手は#37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)で、3番手には復活した#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)がつけた。

決勝レースは52周。ポールポジションの#19 WedsSport ADVAN GR Supra国本はトップをキープしたが、3番手スタートの#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z千代がスタート直後に2位に浮上し、その周の130Rで一気にトップに立った。

#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z千代は徐々に後続を引き離し始めたものの、10周目にセフティーカーが導入されその差はゼロに。しかしリスタートを決めた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z千代は再び後続を引き離し始めた。21周目にピットインを行い千代から高星にドライバーチェンジ。その後も後続を引き離し、一時15秒ものリードを築いたが、39周目、再びセフティーカーが導入されその差がなくなった。2度のセフティーカーにより築いたリードを削られた#3 CRAFTSPORTS MOTUL Zだったが、高星もリスタートを確実に決め、1周で後続を2.8秒も引き離す素晴らしい走りをみせた。

残り9周、#3 CRAFTSPORTS MOTUL Z高星は後続に脅かされることなく、そのままチェッカー。今季初優勝を飾るとともに、千代、高星ともにGT500クラス初優勝を飾った。

2位は5番手スタートから2周目に一気に2台抜いて3位に上がり、ピットストップのタイミングで2位に上がった#17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)。3位は2番手スタートから#17 Astemo NSX-GT とのバトルに敗れた#37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)だった。

GT300クラスはポールポジションからスタートし、2度のセフティーカーランからのリスタートも完璧に決めた#7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)がポールトゥウィン。2位争いは#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)と#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)が激しく競り合ったが、最終的に#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号が2位、#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rが3位でチェッカーを受けた。

次戦、SUPER GT第4戦は約2ヶ月後となる8月6日・7日の日程で富士スピードウェイを舞台に開催される。

■SUPER GT第3戦鈴鹿、GT500クラス決勝結果(トップ10)

1. #3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)
2. #17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
3. #37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)
4. #39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
5. #19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
6. #24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)
7. #8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)
8. #14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
9. #100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
10. #36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ)

■SUPER GT第3戦鈴鹿、GT300クラス決勝結果(トップ10)

1. #7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)
2. #5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)
3. #56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)
4. #52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
5. #88 Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)
6. #34 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治)
7. #96 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一)
8. #30 apr GR86 GT(永井宏明/織戸学)
9. #60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
10. #55 ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織)

GT500クラス表彰式《撮影 益田和久》 GT500クラススタートシーン《撮影 益田和久》 GT500クラス2位の#17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)《撮影 益田和久》 GT500クラス3位の#37 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)《撮影 益田和久》 ピットからコースインに向けて飛び出すGT500車両(#38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明))《撮影 益田和久》 GT300クラス優勝の#7 Studie BMW M4(荒聖治/近藤翼)《撮影 益田和久》 GT300クラス2位の#5 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次)《撮影 益田和久》 GT300クラス3位の#56 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)《撮影 益田和久》 GT300クラススタートシーン《撮影 益田和久》 GT300クラス表彰式《撮影 益田和久》