東亜石油の製油所(参考画像)《写真提供 東亜石油》

出光興産の子会社である東亜石油は5月6日、東亜石油の京浜製油所(川崎市)が生産した石油製品について、法律で定められた品質試験の一部を実施していなかったことが発覚したと発表した。

京浜製油所で生産した石油製品に関して揮発油の品質の確保に関する法律や、販売を担当する出光興産との取り決めていた製品試験項目の一部を実施していなかった。出荷した製品の品質についての調査の結果、安全上問題ないことを確認したとしている。

2022年3月から社内調査を実施し、4月下旬に不正を確認した。品質不正はガソリンや軽油、ベンゼン、プロピレンなど合計12品目。定められた測定頻度や試験方法を遵守していなかったが、試験成績表に品質結果を記載していた。

東亜石油は外部有識者を含む調査委員会が事実関係の調査と原因の究明を行うとしている。