「クルマづくり日本史」展示室(イメージ)《写真提供 トヨタ博物館》

トヨタ自動車の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、クルマ館2階に新しい常設展示コーナー「クルマづくり日本史」を4月16日にオープンする。

「日本の自動車産業はいかに生まれたか」。本コーナーはその問いに答える国内でも他に類をみない常設展示。ここでは、日本で自動車産業が基幹産業として発展してきた道程、すなわち20世紀初頭の産業黎明期から1970年代の産業確立期まで約70年の歴史を紹介する。

クルマづくり日本史では、自動車との出会いから現代まで、日本のクルマづくりの主要なトピックスが投影されるダイナミックな「動く年表」を中央に、壁面では鮎川義介と豊田喜一郎の比較や、鈴木道雄、松田恒次、本田宗一郎など、自動車産業創出・確立に寄与した創業者たちについてスマートフォン感覚で学べる「タッチパネル」を配置する。

また、日本の自動車産業の基盤確立までを、4章立ての短編物語で紹介する「大型4面スクリーン」、現存メーカー12社のの誕生から現在に至るまでの変遷を一望できる「大型系譜図」、日本の年間自動車生産台数の推移や、現在の自動車産業の姿をデータで紹介する「インフォグラフィックス」など、「日本の自動車産業の誕生から確立」をわかりやすく理解できる内容となっている。

あわせてクルマ館2階のゾーン5では、日本人が国産乗用車製造に挑戦し始めた1920年代から40年代にかけての車両展示も開始。フォード『モデルA』(日本製・1929年)、ダットサン『11型フェートン』(1932年)などのほか、トヨタ博物館が復元協力した国立科学博物館蔵の白揚社『オートモ号』(1925年)も特別展示する。

フォード モデルA(日本製 1929年)《写真提供 トヨタ博物館》 ダットサン11型フェートン(1932年)《写真提供 トヨタ博物館》 白揚社 オートモ号(1925年)《写真提供 トヨタ博物館》