モーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は1月26日、モーガン『3ホイーラー』の後継車として開発中の新しい3輪モデルを、2月24日に初公開すると発表した。
◆モーガン史上最もカスタマイズが可能に
この新しい3輪モデルには、20年以上にわたって販売されてきた『エアロ』シリーズ以来となるモーガンの新しいデザイン言語を導入する。また、新しい3輪モデルは、個性をさらに引き立てるために、オプションアイテムやアクセサリーを幅広くラインナップする予定だ。モーガン史上、最も幅広いカスタマイズが可能な車両になるという。
エクステリアは、大胆かつ個性的でエキセントリックなデザインで、ミッドセンチュリーのジェット機、オートバイ、歴史的なモーガンモデル、現代の工業製品のデザインからインスピレーションを得る。車名を含めた詳細は、2月24日のワールドプレミアまで非公開だが、3ホイーラーの流線形デザインを継承。デザインのテーマには、機械の存在を重視することや、デザインを通じて機能を伝えることなどが掲げられている。
モーガンは、新しい3輪モデルのティザー写真を公開した。3台が紹介されており、右ハンドルと左ハンドルの両仕様の存在や、フロントライトやリアカウルなどがカスタマイズされて、3台の細部が異なっているのが確認できる。
◆従来の3ホイーラーは2021年8月に生産終了
モーガン社は1909年、ヘンリー・フレデリック・スタンリー・モーガン氏によって英国ウスターシャー州に設立された。1910年のオリンピアモーターショーにおいて、前輪が2、後輪が1の3ホイーラーを発表し、自動車メーカーとして名乗りを上げた。
3ホイーラーは、排気量1.1リットルのV型2気筒エンジンを搭載し、チェーンで後輪を駆動した。アルミ製のボディは350kgと軽量で、さまざまなモータースポーツで活躍を見せた。1952年までの40年間以上に渡って生産された事実が、3ホイーラーの人気の高さを物語っている。
2011年春、ジュネーブモーターショー2011で、およそ60年ぶりに復活した3ホイーラーは、オリジナルのデザインに敬意を払いつつ、航空機をモチーフとしたボディを採用した。インパネのデザインも航空機のコックピットにヒントを得ており、21世紀の3ホイーラーとして登場した。2021年8月、3ホイーラーの最終モデル、「P101エディション」がラインオフし、同車は生産を終了している。
◆フォードから供給の直列3気筒エンジン搭載
モーガンは、生産を終了した3ホイーラーの後継車となる新しい3輪モデルを、2月24日に初公開する予定だ。まったく新しいデザイン、冒険的なキャラクター、大幅に進歩したエンジニアリングが特長になるという。
モーガンはすでに、開発テスト中のプロトタイプの写真を公開している。開発の初期段階のプロトタイプであり、ボディには擬装が施されている。テストと耐久性プログラムは、これまでに開発されたモーガン車の中で、最も広範囲に及ぶという。
パワートレインの詳細は発表されていないが、発売の時点では内燃エンジンを継続搭載する。フォードモーターから供給を受ける自然吸気の直列3気筒ガソリンエンジンだ。モーガンは長年にわたって、フォードモーターのパワートレインを使用し続けており、3ホイーラーの後継車にも、フォードモーター製のエンジンが搭載される。モーガンは1933年以来、3輪モデルと4輪モデルの両方で、フォードモーター製エンジンを使用している。
モーガン『3ホイーラー』後継車、2月24日デビューが決定
2022年01月28日(金) 10時30分