三菱コルト“コルちゃん”《写真提供 三菱自動車》

じーたん、しらたま、雷電、なまず、カキ子さん、あっくん、ハイドラさん……。これ、みんなクルマの名前。名前といっても、そのオーナーが勝手に愛車につけている名前だ。レスポンスでは「愛車に名前をつけていますか? それはどんな名前ですか?」と題したアンケートを実施した。その回答に、こんな呼び名があった。

◆ちゃん付け、さん付け、くん付けされるクルマ
まずやっぱり大好きな愛車だから、ペットのように「ちゃん」「さん」「くん」「君」といった敬意や親しみを込めてつける名前が多い。

トヨタ『プリウス』に“プリちゃん、三菱『コルト』に“コルちゃん”、シトロエン『C4ピカソ』に“ピカちゃん”、レクサス『IS』に“レクちゃん”、ポルシェ『ケイマン』に“ピー君”(PorscheのP)……、といった、シンプルに車名をかわいく呼ぶのもあれば、変化球もある。

BMW『330iツーリング』を“カキ子さん”と呼ぶオーナーは、「内装色名がオイスター。外装色はドラバイトグレー。カキ殻と身の色の組み合わせに似ているため」と。また「アクセラの黒だから」とマツダ『アクセラ』を“アクロ”さんと呼ぶ人もいた。

◆裏コードや似てる姿から名付けられたクルマ
また、「動物に似ているから」や、「本名や裏の名前」でニックネームを付ける人も。「顔がナマズに似ているから」ということで、アウディ『A6』を“なまず”と呼ぶパターン。

「マカンの語源?」でポルシェ『マカン』を“トラ”、「画家パブロピカソの名前にあやかって」でシトロエンC4ピカソ“をパブロ”、「陽の当たるところという意味。オープンカーなので。好きなワインの名前から」でアバルト『124スパイダー』を“ソライア”、「ライオンのマークが付いているから」でプジョー『5008』を“ガオー”……、という具合。

◆憎いけど愛してる…自虐系も
いっぽうで、自虐的な愛称を付けるオーナーも。たとえば、「煙を吐いてエンジン壊れたから」という苦いエピソードからアルファ『147GTA』を“ケムマキ”と呼ぶあたり、憎いけど愛しているという気持ちが込められている感。

ホンダ『シビック』を“ガタポン”と呼ぶ人は、「年式が古く故障がちな上に、 海沿いに住んでいた(妻の車)ので 目に見え難いトコロが穴だらけ。 ガタガタのポンコツなので」と切実な事情を自虐的に。

「20年越えのオンボロなので」とスズキ『ジムニー』を“オンボロ”と呼ぶのも、どことなく愛を感じる。「ウチのオンボロで送るよ。オンボロだけどね」なんて言ってそう。

ということで今回、みんなの愛車のニックネームを集めてみた。そのほかにもたくさん応募があり、紹介できなかった人たちにごめんなさい。いつか全回答を公表する場も……検討中。

シトロエン C4ピカソ“ピカちゃん”または“パブロ”《photo by Citroen》 ポルシェ・ケイマン“ピー君”《写真提供 ポルシェ》 マツダ・アクセラ“アクロ”《写真提供 マツダ》 ナマズ《Photo by EyeEm/ゲッティイメージズ》 アウディA6“なまず”《写真提供 アウディジャパン》 トラ《Photo Moment/ゲッティイメージズ》 ポルシェ・マカン“トラ”《写真提供 ポルシェ》 ワイン“ソライア”《Photo by Nora Tam/South China Morning Post via Getty Images/ゲッティイメージズ》 アバルト124スパイダー“ソライア”《photo by Stellantis》 ライオン《Photo by David Silverman/Getty Image News/ゲッティイメージズ》 プジョー5008“ガオー”《写真提供 グループPSAジャパン》 アルファロメオ147GTA“ケムマキ”《photo by Stellantis》 スズキ・ジムニー“オンボロ”《写真撮影 高木啓》