AIカメラで交通量を測定する実証実験《写真提供 オートバックスセブン》

オートバックスセブンは11月16日、大分市内で「AIカメラによる交通量調査実証実験」を実施した。

同社は大分県と地域課題解決に関する包括連携協定を締結しており、今回の実証実験は「地域社会の活性化および県民サービス向上に関することの協働分野」に基づいて実施した。

AIカメラを大分市賀来西の上り線と下り線それぞれ1台ずつ設置し、12時間交通量調査の実証実験を実施した。AIカメラによる交通量調査の実証実験は、大分県の取り組みとしては初めて。サービスを導入することで、人手不足の解消、業務の効率化、コスト削減に加え、データ連携基盤などを活用して地域社会の活性化や県民サービスの向上につながる新たなプロジェクトの創出を目指す。

AIカメラは車両の特徴を事前に学習したAIによって交通量を計測する。長時間連続調査や簡易的な調査でも手軽に実施でき、調査箇所を増やすことで、より精度の高い観測データが得られる。

同社では今後、商業施設や集合住宅、店舗出店のための事前調査などにも、プライバシー情報を削除したデータをオープンデータとして利活用することを視野に検討を進めていく。

オートバックスによると、測定結果は分析中だが、並行して実施した人力(4名)測定と比較してAIカメラの測定値が異なる、上下線で精度が異なる、日没で暗くなると精度が下がる、さらに暗くなってライトをつけると画像読み込みがしにくくなるなど、すでにいくつか課題がみつかったという。

AIカメラで交通量を測定する実証実験《写真提供 オートバックスセブン》