出光興産は11月2日、鹿児島県西之表市で、公共交通のEV(電気自動車)化を推進するため、サービスステーションを活用する実証を開始すると発表した。
実証では現在、ワゴン車両を使用している西之表市内の公共交通車両をEVに転換、車両の充電を種子島石油が運営する出光興産系列サービスステーションなどで行う。
実証によってEV化によるCO2排出量削減効果や、公共交通機関維持にかかる自治体の財政負担の低減効果を検証する。また、サービスステーションなどでのEV充電サービスを提供してサービスステーションでの充電を含むEV関連事業モデルを実証する。
今回の実証は、経済産業省の補助事業「2021年度次世代燃料供給体制確立に向けた技術開発・実証」の採択を受けている。
出光興産では今回の取り組みは、主に交通・エネルギーの面に着目し、カーボンニュートラル社会の実現につながる島内モビリティの社会実装を目指して実証するとしている。実証後、蓄積したデータを活用し、島内の再生可能エネルギーの開発やその電力を活用した充電設備の整備などを検討する。
さらに、人口減少による空き家の増加や農業の担い手不足を補う物流面での支援など、種子島が抱える様々な地域課題の解決に向け、出光興産、種子島石油、西之表市は連携して取り組むとしている。
公共交通をEVシフト、サービスステーションを活用 種子島で実証実験へ
2021年11月07日(日) 17時00分