浅草東武ホテル 東武鉄道運転シミュレータールーム《写真撮影 大野雅人》

「なんで浅草東武ホテルにいるのに東上線なんだよ!」「いや、これこそが東武鉄道ワールドだよ!」 そんな鉄道好きのノリツッコミが聞こえてきそうな、3蜜回避でハッピーな鉄オタ部屋が、爆誕。

ここは東武鉄道浅草駅前に1年前にオープンした、浅草東武ホテル 。その8階に、開業1周年記念としてひと部屋だけ誕生したのが、定員2名の東武鉄道運転シミュレータールームだ。「東武が提案する至高のおこもりプラン」を展開する、鉄道好き全集中部屋で、東武鉄道で運転士訓練に使用していた実物のシミュレーターがどーんと配置されている。

◆東武50070型運転台で「進行!」ガツガツ……至福

運転シミュレーターは、東武東上線 志木乗務管区の運転士が訓練用として使用していた東武50070型想定機材。東武東上線に2015年に導入された東武東上線ATC(列車自動制御装置)むけ運転士訓練に使われていた。

実際に操作できるのは、マスコンキー、T型マスコンハンドル、逆転ハンドルなど。ガツガツガツガツ……、というマスコンの感触は実際のそれと同じ。誰からもいわれなくても、「進行」と指差し呼称したくなる。力行4〜ブレーキ3で手を話すと非常ブレーキが作動するデッドマン装置も体感できる。

◆マニアックすぎる運転設定! 閉塞区間ごとのATC制限速度も

東武伊勢崎線系統の起点・浅草にいながら、東武東上線のシミュレーターで池袋を出発するという妙。「なんで東上線なんだ!」とつっこみたくなるのもわかるけど、いっぽうで、「東武鉄道らしい歴史を感じる、ほかの鉄道会社にはない数奇な組み合わせ」と笑う人もいる。

また、東上線の起点・池袋から出発しなくてもいい。運転台の右には、出発地と到着地を選択できるモニターがあり、池袋〜小川町の間で上下線を自由に設定できるうえ、急行と普通の2種類の列車種別も選べる。

さらに、閉塞区間ごとのATC制限速度も設定できるうえに、先行列車設定、1番線や中線といった入線などのマニアックな設定もできるから、「これは眠れない」「またすぐリピートしたい」と……。

◆東上線の路線図にはあの駅が! シミューレーションの和光市駅には?

こうした「東武伊勢崎線の起点・浅草で、東上線シミュレーター」という妙な組み合わせから、部屋のなかには伊勢崎線と東上線の鉄道グッズがいろいろ混在して、鉄道好きは“カオスハイ”になるはず。

たとえば、浅草駅の駅表示の次の駅が!? 東上線の路線図にはあの駅が!? シミューレーションの和光市駅には!? ……といろいろつっこみどころ満載で、鉄道好き2名で入れば、眠る間もなくテンションが上がりっぱなしのはず。

◆10月8日利用開始、第1期ぶん予約は10月1日からスタート

8000系8111編成のピローや、制限45のクッション、車止め標のクッション、バッジ類、ヘッドマーク……、シミュレーター以外のお宝もいっぱい詰まった浅草東武ホテル開業1周年企画「東武鉄道運転シミュレータールーム」は、10月8日利用からデイユースで提供を開始、第1期ぶん予約は10月1日にスタートする。

「東武鉄道運転シミュレータールーム 開業1周年記念デイユースプラン」は、 1日1室限定(チェックイン13時00分/チェックアウト17時00分)、1室1万200円(税金サービス料込)。

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