イーソルは9月13日、デンソーと車載向けソフトウェアプラットフォームの開発で連携を強化することで合意したと発表した。デンソーはイーソルへの出資比率も引き上げる。
組込みソフトウエア事業を手がけるイーソルは、幅広い分野での電子機器向け自社製ソフトウエア製品「RTOS」(リアルタイム・オペレーティング・システム)の開発・販売、受託開発を展開している。ターゲット市場として自動車関連業界と位置づけ、自社製ソフトウエア製品への開発投資を拡大している。
近年、自動運転など自動車のコンピュータ化が進む中、車載ECU(電子制御ユニット) は単一ドメインからドメインが連携するクロスドメインへと変化し、クロスドメインECUと外部をつなぐプラットフォームの開発が求められている。
イーソルではこれまで、車載用電子システムを開発するデンソーと合弁会社などを通じて車載ソフトウエアの開発で連携してきた。今回、両社は資本関係を強化するとともに、開発連携を強化して、ユーザーにとって使いやすい車載関連ソフトウエアプラットフォームを開発することにした。
両社は技術と販売の業務で提携するとともに、デンソーからイーソルに役員を派遣する。両社の企業価値の向上につながる事項について業務提携の具体的な方針や内容について、今後、両社で協議していく。
また、連携強化を明確にするため、デンソーはイーソルの株式を追加取得して、出資比率を現在の1.92%から6.6%に引き上げる。
イーソルはデンソーとの提携強化を受けて、車載ソフトウエア向け自社製品の開発投資額を増額する。
イーソル、車載ソフトプラットフォーム開発分野でデンソーと提携強化
2021年09月14日(火) 15時30分
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