排水ポンプ車《写真提供 モリタホールディングス》

モリタは7月5日、横浜市環境創造局に横浜市初となる排水ポンプ車を2台納入したと発表した。排水ポンプ車は豪雨等により浸水した現場に駆け付け、排水作業を速やかに行い、被害現場の早期復旧に活用される。

2019年9月、横浜市の観測史上最大となる1時間あたり100mmの降雨が観測され、多数の浸水被害が生じた。これを受け、横浜市では排水ポンプ車を初導入。台風のように事前に予測ができる豪雨に備えて排水ポンプ車を待機させ、道路冠水などの被害が多発・長期化する箇所における被害の早急解消を図る。

今回納入した排水ポンプ車はコンパクトな2トントラックで、狭い路地も運転しやすくなっている。6月29日に新浦島ポンプ場(横浜市神奈川区)にて排水作業のデモンストレーションを実施。横浜市環境創造局は、「想定を超える大雨がいつ発生してもおかしくない状況の中、万一の備えとして危機管理体制の向上を図り、市民の安全・安心に繋げていきたい」とコメントしている。

モリタは1907年の創業以来、消防ポンプ自動車やはしご車等を中心とした「消火」「救助」に特化した製品を提供してきた。しかし近年では、大雨・台風、それに伴い発生する河川の氾濫等による住宅地の浸水や、道路の冠水被害が全国各地で頻発。モリタでは、排水ポンプ車や排水ポンプユニットなど、被災現場の早期復旧に貢献する製品の提供を積極的に進めていく。

排水ポンプ車《写真提供 モリタホールディングス》 排水ポンプ車《写真提供 モリタホールディングス》 排水ポンプ車《写真提供 モリタホールディングス》 排水ホース《写真提供 モリタホールディングス》 水中ポンプ《写真提供 モリタホールディングス》