低圧リソースを活用した電力システム構築実証実験のスキーム《画像提供 エナリス》

エナリスは6月8日、電気自動車(EV)や家庭用蓄電池などの低圧リソースを活用して電力システムを構築するための実証事業を全国で実施すると発表した。

実証では、低圧リソースの中でもこの家庭用蓄電池に注目し、全国各地に点在する約4400台の家庭用蓄電池を活用した実証を行う。家庭用蓄電池を活用した実証規模としては最大級となる。

また、低圧リソースは家庭用蓄電池以外にEVも取り込む。調整力のうち系統を周波数レベルで安定化するために早い応動が求められる一次調整力に対応するため、 指令からEV制御までのプロセスを見直し、制御時間の短縮を図る。

必要な時にEVが制御できる状態かどうかを把握するため、 EVカーシェアリングシステムと連携したEVエネルギーマネジメントシステムの充電残量の予測精度も検証する。

実証にはKDDIやスマートテック、東邦ガスなど、12社で実施する。期間は2022年2月22日まで。