GMの米国バージニア州アーリントン工場《photo by GM》

GM(General Motors)は6月3日、2021年上半期(1〜6月)の業績見通しを上方修正すると発表した。

今回の上方修正は、半導体の使用を優先するというGMの継続的な取り組みによるものだ。世界的に自動車向け半導体が不足する中、GMはチップの使用率を最大化するエンジニアリング手法の導入や第2四半期(4〜6月)に予定されていた半導体の供給の一部を前倒しする取り組みを実施した。その結果、GMの2021年上半期の業績見通しは、従来発表していた数値よりも大幅に改善されるという。

GM は2021年通期(1〜12月)の業績見通しについても、楽観的に捉えている。GMは8月4日、第 2 四半期決算発表会において、2021年通期の業績の最新の見通しを発表する予定だ。

GMは北米、アジア、南米における生産が、6〜7月まで世界的な半導体不足の影響を受けると予想する。世界の半導体供給が回復するにつれて、GMは世界の工場での生産を通常の体制に戻し、2021年下半期(7〜12月)には、ディーラーへの配車を増やすことを計画している。

GMは、すべての自動車メーカーに影響を与えている半導体供給問題に対する長期的な解決策を見出すために、引き続きサプライヤーや当局と協力していく、としている。

GMの米国テネシー州スプリングヒル工場《photo by GM》 GMの米国本社《photo by GM》