ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》

ドゥカティは5月19日、『ハイパーモタード950』(Ducati Hypermotard 950)の2022年モデルを欧州で発表した。

2022年モデルのドゥカティのハイパーモタード950ファミリーには、3つの仕様があり、ハイパーモタード950、『ハイパーモタード950 RVE』、『ハイパーモタード950 SP』が設定されている。これによって顧客は、ワイディングロードを楽しんだり、市街地を俊敏に駆け抜けたりするために、3つの異なる選択肢を検討することが可能になった。

ハイパーモタード950のデザインの特長は、モタードバイクにヒントを得たスタイル、ツインアンダーシートエグゾースト、リアのトレリスフレームを含めて、メカニカルコンポーネントを外から眺めることができる軽量かつシンプルなシャシー&フレーム構成にある。同じくモタードの世界に触発されたエルゴノミクスは、アップライトなライディングポジションとワイドなハンドルバーにより、優れたコントロール性を追求すると同時に、フラットなシートにより、ライダーは、シートを自由に前後に移動することが可能になっている。

◆「SP」にMotoGPを連想させる新しいカラーリング

2022年モデルの「SP」バージョンの新しいカラーリングは、MotoGPカラーを連想させるものだ。グラフィックラインは、「フリースタイルスポーツ」からヒントを得ており、モーターサイクルのダイナミックで楽しいキャラクターを強調している。

ハイパーモタード950 SPは、ラインナップの最上位モデルに位置づけられる。ストロークが増加したオーリンズ製サスペンション、マルケジーニ製鍛造ホイール、「ドゥカティ・クイック・シフト(DQS)アップ/ダウンEVO」を標準装備しており、他のモデルとの差異化が図られた。

◆L型2気筒エンジンはユーロ5規制に適合

ハイパーモタード950ファミリーは、フラットなトルクを発生する排気量937cc のL型2気筒ガソリンエンジン「ドゥカティ・テスタストレッタ」を搭載している。最大出力は114ps/9000rpm、最大トルクは9.8kgm/7250rpmを獲得する。2022年モデルでは、パワーとトルクの値を変更することなく、全モデルがユーロ5規制に適合している。

2022年モデルでは、ギアボックスを改良した。これにより、停止時により容易にニュートラルに入れることができるようになった。『モンスター』や『スーパースポーツ950』と同じテクニカルソリューションを採用したことで、シフトチェンジの精度も高めている。

このシステムは、ギアシフトドラムがベアリング上で回転することにより、作動時のフリクションが低減されている。さらに、ギアレバースプリングの負荷を高めたことにより、中間ポジションでシステムが待機状態に留まることを防止して、より正確なシフトを実現しているという。

◆2022年モデルは6月発売予定

2022年モデルのカラーは、ハイパーモタード950にドゥカティ・レッド、ハイパーモタード950 RVEに「Graffiti」(グラフィティ)と呼ばれるカラーリングが設定された。ハイパーモタード950 SPには、新しいSP専用カラーが登場している。新しくなったハイパーモタード950ファミリーは、2021年6月から正規ドゥカティディーラーで販売される予定だ。

ドゥカティの公式サイトには、「コンフィギュレーター」セクションが用意されており、ハイパーモタードファミリーに、さまざまなアクセサリーやオプションを装着して、ウェブ上で好みのバイクを作成することができる。作成した仕様は、最寄りのドゥカティディーラーに送信して、訪問や試乗の予約をすることも可能、としている。

ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》 ドゥカティ・ハイパーモタード 950 SP の2022年モデル《photo by Ducati》