住友ゴム/ダンロップ(トヨタ・カローラ)《写真撮影 高木啓》

住友ゴム工業は5月12日、2021年1〜3月期(第1四半期)の連結決算を発表。北米や欧州での販売好調で、最終利益106億6900万円を確保した。

国内新車用タイヤは世界的な半導体不足や福島県沖地震の影響により自動車メーカーの生産台数が減少し、売上収益は前年同期を下回った。国内市販用タイヤは年始の降雪影響もあり冬タイヤで販売を伸ばしたほか、低燃費タイヤやオールシーズンタイヤなどの拡販により、売上収益は前年同期を上回った。

海外新車用タイヤは、アジア・大洋州地域においては経済回復が見られる中国を中心に販売を伸ばした。欧州・アフリカ地域では市況の回復の早い地域を中心に拡販を進め、米州では高機能商品を含め販売を伸ばした。

この結果、タイヤ事業の売上収益は同10.5%増の1803億0500万円、事業利益は同354.9%増の131億4600万円となった。

スポーツ事業などを含めた合計の売上収益は同12.0%増の2136億8800万円、営業利益は同366.1%増の155億8400万円、最終損益は106億6900万円の黒字(前年同期は34億0300万円の赤字)となった。

今期の業績見通しについては、新型コロナウイルス感染症による影響は引き続きあるものの、主にタイヤ事業にて、北米地域など市況の回復の早い地域もあることから上方修正。売上収益4300億円(前回予測比+300億円)、営業利益200億円(同+90億円)、純利益150億円(同+80億円)とした。

住友ゴム/ダンロップ(トヨタ・ライズ)《写真撮影 高木啓》 住友ゴム/ダンロップ(トヨタ・ライズ)《写真撮影 高木啓》