豊田自動織機のエンジンフォークリフト GENEO(ジェネオ)《写真提供 豊田自動織機》

豊田自動織機は2月2日、2020年4〜12月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。コロナ禍の影響により減収減益となったが、業績悪化から徐々に回復したことを受け、通期業績予想を上方修正した。

車両組立事業の売上高は、『RAV4』が国内、海外向けともに減少したことにより、前年同期比3%減の657億円となった。エンジン事業は、GD型ディーゼルエンジンやM20A型ガソリンエンジンなどが減少したことにより、同5%減の857億円。カーエアコン用コンプレッサーは、北米や欧州などで減少したことにより、同15%減の2122億円となった。産業車両事業は、物流ソリューション事業で増収となったものの、主力のフォークリフトトラックが欧州や北米などで減少したことにより、同3%減の1兆0348億円。総売上高は同6.2%減の1兆5236億円となった。

収益については、グループあげての原価改善活動の推進、諸経費の減少があったものの、売上高の減少などにより、営業利益は同21.7%減の791億円、税引前利益は同14.9%減の1448億円、四半期利益は同15.1%減の1098億円となった。

しかし、第3四半期(2020年9-12月)の業績を見ると、売上高は同8.6%増の5666億円、営業利益は同65.7%増の489億円。四半期ベースでは今期初めて前年同期の実績を上回った。これを受け、連結業績見通しを上方修正。売上高2兆1000億円(前回予想比+1000億円)、営業利益1100億円(同+250億円)、税引前利益1750億円(同+350億円)、最終利益1350億円(同+300億円)とした。