第13回オートモーティブワールド《写真撮影 宮崎壮人》

1月20日に開幕した、クルマの先端技術展「第13回オートモーティブワールド」。様々なイベントが中止や延期となる中、東京ビッグサイトでのリアルイベントの開催が注目されている。来場者、出展社からは展示会、商談会の価値を再認識したという声が聞かれた。

オートモーティブワールドは世界最大級の自動車専門技術展示会・商談会として海外からも注目されるイベントだ。自動運転、電動化、軽量化技術、MaaSなど、話題の最先端技術が一堂に会する。関連企業1000社が出展するほか、70ものセミナーも開催する。オンライン商談サービスも積極的に展開しているが、メインとなるのはやはりフェイス・トゥ・フェイスによるリアルな商談だ。

コロナ禍の影響でリモートワーク化が進み、オンラインでの商談機会が増えている。オートモーティブワールドの会場では、「オンラインでは踏み込んだ話ができない」「部品や製品を実際に見てみないとわからない」といった声が実際に聞かれた。さらに、あらためてリアルな展示会、商談会のありがたさを痛感したと話す。

「オフィシャルな情報はネットで調べられるけど、『実はこうなんだよね』みたいな情報が得られることが重要」「情報の発信、収集は展示会が一番」「目的があって来る人はその場で決断する」など、一般向けのいわゆる「ショー」とビジネス向け展示会の大きな違いがここにある。機密情報が含まれる話や、億単位の商談を画面越しだけで完結できるわけではないのだ。

オートモーティブワールドのリアル開催にあたっては当然、徹底したコロナ対策が講じられている。マスク着用の徹底、展示棟を移動するごとにおこなわれる体温測定、手指消毒、展示棟の換気、セミナー会場の消毒などのほか、最大同時入館者数は5000名を上限としている。ある来場者は「何度消毒したかわかりません(笑)けど、ここまでやってくれるなら、安心して会場を回れるし、展示に集中できます」と話した。

主催するリード エグジビション ジャパンは、初日の会場の様子、出展者の声を動画でYoutubeに公開している。「リアルな商談の場」の雰囲気を感じることができる。第13回オートモーティブワールドは、22日(金)17時まで、東京ビッグサイトで開催。

第13回オートモーティブワールド《写真撮影 宮崎壮人》 第13回オートモーティブワールド《写真撮影 宮崎壮人》