ヨコオ(オートモーティブワールド2021)《写真撮影 大野雅人》

アンテナ、ファインコネクタ、マイクロウェーブなどを手がけるヨコオ(東京都北区)は、オートモーティブワールド2021で遠隔ドアロック制御システムを初出展。ニッポンレンタカーサービスとの協業についても説明していた。

ヨコオの遠隔ドアロック制御システムは、搭載車載器と制御サーバーの相互認証により、鍵の遠隔開閉制御の高い安全性を担保できる点が特徴。

また、同社保有の車載アンテナ技術を活用し、弱電界地区でも安定通信を確保。従来の鍵遠隔開閉車載器に対しCAN(Controller Area Network)接続が不要。車両への施工がよりかんたんになった。

そのほか、制御サーバーと LTE 回線の利用をトータルで提供し、月額固定制料金とすることで、MaaS 事業者の初期導入工数が軽減できるという。

同社は2019年7月、MaaS むけ車載器をいっしょに開発してきたニッポンレンタカーサービスのセルフレンタカーに同車載器を搭載し、トライアル運用を行った。

この MaaS むけ車載器のおかげで、セルフレンタカー利用者はクルマのカギを受け渡しする手間が省け、スマートフォンだけで、施錠できる。しかもクラウドからより安全に。

また、車載器の車両への取り付け時間も大幅に短縮。「クルマのキーの遠隔開閉制御は、制御サーバーから車載器にアクセスし、制御サーバーと車載器が相互に認証を行うことで高い安全性を担保できる」と同社。

また「自社の車載アンテナ技術を活用することで、電波の届きにくい弱電界地区でも確実に通信できる」とも伝えていた。

ヨコオ(オートモーティブワールド2021)《写真撮影 大野雅人》 ヨコオ(オートモーティブワールド2021)《写真撮影 大野雅人》 ヨコオ(オートモーティブワールド2021)《写真撮影 大野雅人》