ブースイメージ《写真提供 JVCケンウッド》

JVCケンウッドは、1月20日から22日に東京ビッグサイトで開催される「第13回 オートモーティブワールド」内の「第1回MaaS Expo 統合型モビリティサービス[開発]・[活用]展」に出展する。

オートモーティブ ワールドは、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に会する技術展。新たに開催されるMaaS Expoは、MaaSの開発・構築に意欲が高いMaaSオペレーターや自動車メーカー、MaaSの活用・導入に積極的な自治体や交通機関が来場する、世界初のMaaS分野の専門展となる。

近年、さまざまな機器のデジタル化に対するニーズの高まりに伴い、DX(デジタルトランスフォーメーション)への注目が集まる中、同社ブースでは通信型ドライブレコーダーを活用したテレマティクスサービスやエッジAIカメラの導入事例などを通じて、同社のDXに関する取り組みを広く訴求する。

今回、同社は通信型ドライブレコーダーを活用したIoT・AIベースのテレマティクスサービス構築を短期間・低コストで実現する「STZ-DR00開発パッケージ」を初公開。開発済み通信型ドライブレコーダーのハードウェアとソフトウェアをSoftware Development Kit(SDK)として提供することで、スピーディなテレマティクスサービスの構築を実現する。顧客ニーズに応じて外部システムとの連携を自由にカスタマイズできるほか、ADAS(安全運転支援)やDMS(ドライバーモニタリングシステム)などをオプションとして追加できる。

エッジAIカメラシステムは、サーバーやクラウド側で映像・画像のAI処理を行う従来型のカメラと異なり、エッジ(カメラ)側でAI処理を実施。処理結果のみをサーバーやクラウドへ送信するため、処理スピードの向上と情報漏洩リスク低減に寄与する。同社の映像光学技術を活用し、小型・軽量ながら高精細な映像記録を実現。小型で高機能なカメラシステムにより、金融機関や流通店舗など、膨大な映像・画像のデータ処理を必要とするさまざまなシーンにて、課題解決に貢献する。

また、ADASやDMSの技術を応用し、視線検知技術や標識などの認識技術を活用した高度運転診断技術のデモンストレーションを実施する。前方を撮影するフロントカメラと車室内撮影用カメラにより、「居眠り」「わき見」「携帯電話による通話」といった危険運転を検知するとともに、ドライバーの視線から信号や標識等の見落としをチェック。AIが適切な運転かを判断し、危険検出時のアラートによる通知や運転診断のレポートを行う。

ブースでは、車載ソリューションだけではなく、MaaSへの取り組みも紹介。高齢化・過疎化による地域公共交通の縮小や廃止に伴う移動難民などの課題解決に向けたソリューションコンセプトとして、埼玉県三芳町との連携により、安価な運賃・交通事業者の収益化・自治体の費用抑制を目的とした地域コミュニティ型タクシーサービス、および高齢者に適したUX/UIの開発を目指す実証実験を紹介する。

STZ-DR00開発パッケージ システム構成イメージ《写真提供 JVCケンウッド》 エッジAIカメラ《写真提供 JVCケンウッド》