CABmeeとS.RIDEの連携イメージ《写真提供 JVCケンウッド》

JVCケンウッドは、タクシー向け次世代IoT配車システム「CABmee(キャブミー)」と、みんなのタクシーが提供する配車アプリ「S.RIDE」の連携による新サービスが松田合同自動車に採用されたと発表した。

JVCケンウッドは、2018年9月よりタクシー事業者を対象に、クラウドを活用したオペレータシステムをはじめ、スマホアプリ配車システム、カーナビゲーションシステム、配車情報を表示する車載システムやドライブレコーダーなどをトータルソリューションとして提案する次世代IoT配車システム「CABmee」の提供を開始している。CABmeeは自社展開だけでなく、他のメーカーやシステム会社などとの連携や協業、プラットフォームの提供をコンセプトとして開発。2020年3月より「CABmee」とみんなのタクシー社のタクシー配車アプリ「S.RIDE」との連携を開始し、サービス開始に向けて協業を続けてきた。

みんなのタクシーは、都内タクシー事業者およびソニーグループの合弁企業。株主である都内タクシー事業者が保有するタクシー車両は現在都内最大規模の1万台を超えている。S.RIDEは、ワンスライドすることで、東京最大級のタクシーネットワークから一番近いタクシーを呼び出すことができるタクシー配車サービス。S.RIDEにて事前登録できるクレジットカードやApple Payでの支払いにより、乗務員との接触を避けられるキャッシュレス決済が完了する。

松田合同自動車は、小田急線新松田駅を起点に地域住民の足として、また、西丹沢・箱根山の登山者の足として幅広く利用されてきたタクシー会社。人工衛星を利用した配車と、ナンバーディスプレイを利用した顧客登録システムの導入により迅速な配車サービスを提供してきた。同社は2020年8月よりCABmeeを導入。今回、CABmeeとS.RIDEを連携させることで、これまでのCABmeeによる電話・IVR(自動音声応答)での配車に加えて、S.RIDEによる配車を可能とし、配車注文の拡大を目指す。