新型自動パーキングブレーキ《写真提供 日立オートモティブシステムズ》

日立オートモティブシステムズは10月7日、ピックアップトラックやバン、SUV、小型商用車向けに、新型自動パーキングブレーキを市場に投入したと発表した。

自動パーキングブレーキは、パーキングブレーキの世界市場にて25%を超える割合を占めており、さらに需要が高まっている。同社は、昨年のシャシー・ブレーキ・インターナショナル社の買収により、自動パーキングブレーキの事業規模にて現在、世界第3位のサプライヤーとなっている。

新型自動パーキングブレーキは、定格車両総重量が3.5トン以下のピックアップトラック、バン、SUV、小型商用車に適しており、ドラムインハットといった他のシステムと比べて、重量を3kg以上削減できる利点を持つ。また軽量化の他に、高度な安全性をはじめ、頑強性、自動バレーパーキングを含む自動運転機能など、様々な利点やe-モビリティの騒音・振動・ハーシュネス要件にも最適化されている。

新型自動パーキングブレーキは、すでに複数の自動車メーカーへの導入が決まっており、9月に欧州、10月に北米にて新車に搭載された。同社は新型自動パーキングブレーキシステムをブレーキビジネスユニットの欧州拠点で開発し、現在は北米と欧州で生産しているが、2021年にはアジア太平洋地域での生産も開始する計画だ。