ボルグワーナーのVTGターボチャージャー《photo by BorgWarner》

ボルグワーナー(BorgWarner)は9月9日、新世代の「VTGターボチャージャー」を、グローバル自動車メーカーが生産する複数の車種向けに供給すると発表した。

ボルグワーナーの新世代VTGターボチャージャーは、ガソリンエンジン車やガソリンエンジンベースのハイブリッド車への採用が有望なテクノロジーだ。このターボチャージャーは高出力、高効率、低排出ガスを実現する。

VTGターボチャージャーは、出力の向上、有害な排出ガスの低減や耐熱性強化といった最新のハイブリッドや内燃機関に最適の性能を発揮する。今回の供給契約により、ボルグワーナーはこの自動車メーカーとのビジネスをさらに拡大し、数多くの車種に対し、広範囲にわたるテクノロジーを供給することになる。

ボルグワーナーの新世代VTGターボチャージャーは、この自動車メーカーが生産する1.0リッターガソリンエンジンに採用された。VTGターボチャージャーは必要な過給圧を供給すると同時に、有害な排出ガスを低減させる。また、摂氏980度にも達する耐熱性を備えており、高温の排気ガスにさらされるような過酷な条件下で、高い信頼性を確保しているという。

ボルグワーナーの最新テクノロジーは、さらにエンジンの低回転時における高い応答性、滑らかな動力伝達能力や燃料向上も実現する。VTGターボチャージャーは、効率を高めることで有望視されるミラーサイクルなど、最新のエンジンと組み合わせることも可能だ。

VTGターボチャージャーテクノロジーは、特殊なサイクルを採用するエンジンに適しており、内燃機関やハイブリッド車において非常に高い効果を発揮する。またこのテクノロジーは、ディーゼルエンジンからガソリンエンジンへの移行を促進するのに有効、としている。