5月2日、神奈川県藤沢市の江ノ島海岸《photo (c) Getty Images》

新型コロナウイルス感染症流行に伴う緊急事態前後の期間で、神奈川県の居住者は、東京都と比較して外出時間が長い傾向があることがわかった。レイ・フロンティアが5月22日に発表した。

人工知能を活用した位置情報分析プラットフォーム「SilentLog Analytics」を運営するレイ・フロンティアは、新型コロナウイルス感染症COVID-19の感染防止に有用となる行動分析データを公開している。レイ・フロンティアでは神奈川県居住者の外出先滞在時間を調査した。5月20日現在、都道府県別の感染者数が神奈川県は最多となっている。

調査はレイ・フロンティアが提供するアプリ「SilentLog」より収集したデータに匿名化処理を施し、分析したもの。期間は4月1日〜5月18日、外出先滞在は居住地・勤務地以外に5分以上滞在した場合を対象として、4月1日の値をベースラインの100としてプロットした。分析では東京都の同様のデータと比較した。

神奈川県は東京都と比較して外出時間が長い傾向があり、4月1日の数値を上回る日が半数以上あった。東京都では6日だつた。

また神奈川県内の外出先で特に滞在時間が長かった地域は横浜市港北区、川崎市中原区、横浜市中区、横浜市都筑区、藤沢市。東京都は千代田区、世田谷区、新宿区、新宿区、渋谷区、港区だった。

神奈川県内で滞在時間が長かった5地域で平均値が100を上回ったのは横浜市中区、同都筑区、藤沢市の3地域だった。東京都の5地域では、4つの地域で100を下回った。100を上回ったのは世田谷区のみ。特に千代田区は4月1日と比較して約8割減少した日もあった。

神奈川県全域、東京都全域の外出先滞在時間推移《資料 レイ・フロンティア》 横浜市港北区《資料 レイ・フロンティア》 横浜市都筑区《資料 レイ・フロンティア》 5月7日、東京都千代田区の皇居前広場《photo (c) Getty Images》 東京都千代田区《資料 レイ・フロンティア》 東京都世田谷区《資料 レイ・フロンティア》