個人間カーシェアと保険のイメージ《画像 三井住友海上火災保険》

三井住友海上火災保険は4月15日、業界初となる個人間カーシェアリングを手がけるカーシェアプラットフォーマー専用の自動車保険を開発し、4月から販売開始すると発表した。

新商品はカーシェア利用中の事故について、車の利用1回ごとの契約手続きではなく、事業者と同社間の年間契約で包括的に補償するもので、こうした契約方式はカーシェアプラットフォーマー向けとした業界初となる。車両所有者とカーシェア利用者に安心してサービスを利用してもらう。

キャンピングカーや軽トラックなど、多様な車種を対象としている。人身事故、物損事故、車両の基本補償に加えて、弁護士費用や車内手荷物の補償なども選択できる。

また、従来の自動車保険では支払対象ではなかったカーシェア利用者による「車両の持ち逃げ」、「詐欺・横領損害」の補償を個人間カーシェア向けに業界で初めて提供する。シェアリング特有のリスクに対応することで、車両所有者が安心して個人間カーシェアを始められるようにする。

カーシェア利用者が事故・トラブルにあった場合に備え、利用者専用のロードサービス・事故受付フリーダイヤルを新設する。

「個人間カーシェア」や「企業・従業員間のカーシェア」は、新たな自動車の利用形態として注目されているが、シェアリング中に発生する事故やトラブルを懸念する声が寄せられている。カーシェアプラットフォーマーでは、こうしたシェアリング特有の課題を解消できる保険制度を構築して欲しいとの要望もあった。新商品はこれまで寄せられた課題を解消するために開発した。