2019年SF最終戦鈴鹿、決勝レースの模様(写真の先頭、向かって左が19年チャンピオンとなる#37 N.キャシディ=TOM'S)。《写真提供 TOYOTA》

23日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)のシリーズ運営団体「JRP」が、来季2020年の開催カレンダー変更(変更予定)を発表した。世界耐久選手権(WEC)との日程重複を避けるかたちで最終戦鈴鹿の開催が2週くり下がり、11月14〜15日へと動いている。

2020年のSFの開催カレンダーについては、当初、開幕戦を4月4〜5日の富士スピードウェイとする全7戦で暫定のものが発表されたのち、開幕地が鈴鹿になって、富士は鈴鹿と入れ代わって第2戦に入り、第2戦の開催週が1週早まる、という変更が既にあった。

そして今回、12月前半に発表されたWECの2020/2021シーズン暫定カレンダーにおいて20年11月1日の週末に富士戦がスケジュールされた状況を受け、SF側が重複した20年最終戦(第7戦)鈴鹿の日程を2週くり下げる変更を施すことに。WECとSFには並行参戦するドライバーが少なくないため、こういう状況が発生すると、やはり国内戦の側が調整努力をするケースはこれまでも何度か見られている(上述した20年に関する“最初の変更”も似た経緯からだった)。

■2020年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 開催予定(19年12月23日時点)
第1戦 4月4〜5日 鈴鹿サーキット(三重県)
第2戦 4月18〜19日 富士スピードウェイ(静岡県)
第3戦 5月16〜17日 オートポリス(大分県)
第4戦 6月20〜21日 スポーツランドSUGO(宮城県)
第5戦 8月29〜30日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
第6戦 9月26〜27日 岡山国際サーキット(岡山県)
第7戦 11月14日〜15日 鈴鹿サーキット(三重県)
(*今回の変更は後日、関係主催者からJAFに申請される予定)

最終戦鈴鹿は近年同様、「JAF鈴鹿グランプリ」としての開催になる。なお、同レースは18〜19年とWTCR(世界ツーリングカー・カップ)の日本戦と併催されていたが、来季20年に関しては現時点でWTCR日本戦の開催は予定されていない(現状のWTCR来季カレンダーには、別日程を含めて日本戦の記載そのものがない)。

19年の最終戦鈴鹿で自身初のSFシリーズタイトル獲得を決めたニック・キャシディ(最終戦は2位)。《写真提供 TOYOTA》 19年の最終戦鈴鹿で自身初のSFシリーズタイトル獲得を決めたニック・キャシディ(最終戦は2位)。《写真提供 TOYOTA》 19年SF最終戦鈴鹿を制した#16 野尻智紀(チーム無限)。《写真提供 Honda》 19年SF最終戦鈴鹿のウイナー、野尻智紀(右)と中野信治監督(左)。《写真提供 Honda》 19年SF最終戦鈴鹿、表彰式の模様。《写真提供 Honda》