バリバリマシンLegend

東京商工リサーチによると、バイク雑誌『バリバリマシンLegend』などを手掛けていた東邦出版が民事再生法の適用を申請する方針を固めた。

「バリバリマシン」はバイクブーム全盛の1986年、峠の走り屋に特化したバイク雑誌として創刊。公道での二輪事故増加を誘発させているなど、否定的な見方も多かったが、走り屋のバイブルとして愛されてきた。しかし、2002年8月に休刊。その後、2017年12月に東邦出版社から「バリバリマシンLegend」として15年ぶりに復活し、これまで8号が発売されていた。

東邦出版はこのほか、『馬券大学』や『スピード馬券王』、プロレス雑誌『KAMINOGE』など、競馬やスポーツ、ゲーム関係の出版を多く手掛け、2015年3月期は売上高8億7108万円をあげていた。しかし、出版不況のあおりを受けて購読者の減少で売上不振が続き、2019年3月期の売上高は7億3410万円に減少。この間、赤字経営から多額の債務超過に転落し、出版物の移管作業に着手していたが、再建が難しいことから民事再生を選択した。