踏切(イメージ)《写真AC》

JAF(日本自動車連盟)は9月2日〜22日の3週間、日本在住フランス人を対象に「交通マナーに関するアンケート調査」を実施、その集計結果を発表した。

アンケートは、日本で自動車の運転を始めたときや、日本の交通ルールで最も戸惑ったものなど、フランスと日本との交通ルール(マナー)の違いについて調査したもので、54件(有効回答数)の回答が得られた。

まず、日本の交通ルールで最も戸惑ったものについては、7名が「踏み切りでの一時停止」と回答。踏切を渡る前に一時停止することが法律で定められている国は少ないため、戸惑いがあるようだ。中には、「踏切で電車が来ているかどうか確かめるには減速するだけで事足りるのに」といった意見もあった。

外国と違い、狭い生活道路や住宅地の間などを電車が走る日本では、踏み切り通過前に電車や前方の状況を確認する必要がある。また、踏み切りは多くの歩行者や自転車、ベビーカーも渡るため、手前で一時停止することは、日本の状況に即しているといえる。

次に、日本の交通ルール、マナー、システムおよびインフラで良いと思ったことという設問では、「日本のドライバーの落ち着いた運転とルールの遵守は素晴らしい」「礼儀正しいので、日本で運転するのは快適」と回答。また、「道路が綺麗! 穴がありません」「一般的に車道や路面標示の状態がとてもよい」など、道路状況についての回答も多かった。

JAFでは、2016年6月に「交通マナーに関するアンケート調査」を実施。自身が住む都道府県について、約4割が“交通マナーが悪い"と感じていることがわかった。また、今年8月に実施した調査では、ほとんどのクルマが横断歩道に歩行者がいても停止しないことが明らかになっている。2020年はオリンピックをはじめとする国際的なイベントがあり、多くの観光客が来日。JAFでは、日本のドライバーに思いやりを持って運転するよう呼びかけている。