ジャガー・ランドローバーが開発した3Dプリントによる手袋《photo by Jaguar Land Rover》

ジャガー・ランドローバー(Jaguar Land Rover)は9月24日、生産ラインで働く従業員の筋骨格系障害を防ぐために、3Dプリントによる手袋を開発した、と発表した。

100を超えるさまざまな種類の筋骨格系障害は、すべての職場での負傷のおよそ30%を占めている。筋骨格系障害は、世界の人口のおよそ10%に影響を及ぼしており、特定の産業では最大40%まで上昇しているという。

ジャガー・ランドローバーのエンジニアは、CADソフトウェアなど高度な製造専門知識を使用して、筋肉疲労を軽減するための手袋をデザインし、3Dプリントで実用化することに成功した。1日8時間の勤務中に装着するのに、充分な快適性や柔軟性を備えているという。

3Dプリントによる手袋は、ジャガーとランドローバー車の組み立てにおいて、クリップやファスナーをシャーシーに取り付ける場合などに活用されている。衝撃を吸収するポリマー素材をフォームパッドに使用しており、手のひらでドアケーシングなどの部品を装着する人に適した手袋、としている。

ジャガー・ランドローバーが開発した3Dプリントによる手袋《photo by Jaguar Land Rover》 ジャガー・ランドローバーが開発した3Dプリントによる手袋《photo by Jaguar Land Rover》 ジャガー・ランドローバーが開発した3Dプリントによる手袋《photo by Jaguar Land Rover》 ジャガー・ランドローバーが開発した3Dプリントによる手袋《photo by Jaguar Land Rover》