東北道上り線 蓮田サービスエリアがリニューアルオープン《撮影 釜田康佑》

NEXCO東日本は東北道蓮田サービスエリアを移転リニューアルさせ、7月29日13時にオープンした。新蓮田SAは旧蓮田SAから約2.5km南に位置しており、駐車マスは約3倍、商業施設は約2倍と拡張。東日本最大級のサービスエリアとしてリニューアルへ至った。

◆商業施設は約2倍に拡張


商業施設はPassar(パサール)蓮田として開業し、話題の店舗や蓮田SAでしか味わえないご当地グルメなどを取り揃えている。

今回、高速道路初出店となるのは11の店舗。フードコートでは仙台に軒を構える牛たんの名店「牛たん炭焼利久」をはじめ、韓国料理の「韓美膳(ハンビジェ)」、首都圏に20店舗を構える鶏料理専門店「鳥どり」が初出店を果たした。


また、SA、PA初の試みとして青果、精肉、鮮魚を取り扱う生鮮ゾーン「旬撰市場」を展開。彩豊かな果物や野菜、東北地方の国産牛や新鮮な魚などを取り扱う。

雑貨系ショップは伝統的な帆布を使用した鞄や小物を取り揃える「日乃本帆布(ひのもとはんぷ)」が高速道路初出店。グラフィックTシャツを多数取り揃える「グラニフ」もNEXCO東日本エリアでは初出店となった。

◆駐車マスは約3倍、利便性を高めるシステムを導入


SAの機能として重要な駐車場は大型車枠が従来の31台から127台と約4倍に増強。新たにバス優先駐車場も設けられるなど、東北地方から東京に向かうトラック、バスの最後の休憩箇所として慢性的な駐車場不足の解消を図る。小型車枠は139台から352台と約2.5倍に拡大している。

駐車場の拡大についてNEXCO東日本の工務課長である南肇さんは「旧蓮田SAは大型車の慢性的な混雑が課題となっていましたが、今回地元住民の方々の協力もあり、広い駐車場を確保することができました。またリアルタイムで各駐車場の混雑状況が把握できるシステムの導入や、バス優先駐車場を施設側に設けるなど、利用者の利便性を考慮した駐車施設としています」と話す。

また、近隣の住民の人々も利用することができるように一般道側にも約90台の駐車場を整備した。

その他、新蓮田SAは地域の防災拠点としての機能も有しており、各種関係機関の共同災害対策室とすることができるフードコートや、自家発電設備、防災倉庫やヘリポートまで完備。地域の安心、安全を担う拠点として機能する。

28日には内覧会が開催され、午後には上田清司埼玉県知事をはじめ、各近隣地域の議員や地元住民の方々を招いての完成披露会も催された。


上田知事は「埼玉県は高速道路6本、新幹線6本と首都圏交通の要です。その埼玉県に東日本最大級のSAができたことは非常に喜ばしいこと。その上、防災倉庫、自家発電装置など、災害時に拠点として活用できる点などを鑑みれば、新蓮田SAは日本のSAの頂点と言っても差し支えないのではと思う」とあいさつした。

内覧会にはNEXCO東日本SA・PAグルメアンバサダーを務める、もえのあずきさんも登壇。地元蓮田のうどん・そば専門店「翁の郷(おきなのさと)」で提供される肉汁うどんのファミリーセットを豪快に食した。

旧蓮田SAから2.5km南に広大な敷地をもって移転した新蓮田SA《画像 NEXCO東日本》 NEXCO東日本SA・PAグルメアンバサダーのもえのあずきさん《撮影 釜田康佑》 4人前というファミリーサイズの肉汁うどん《撮影 釜田康佑》 肉汁うどんをすするもえのあずきさん《撮影 釜田康佑》 牛たんの本場、仙台の名店「牛たん炭焼利久」が高速道路初出店《撮影 釜田康佑》 地元蓮田の製麺会社が運営する「翁の郷」《撮影 釜田康佑》 埼玉のご当地グルメ「北本トマトカレー」《撮影 釜田康佑》 耐久性と防水性能が高い帆布を使用した鞄や小物を販売する「日乃本帆布」が高速初出店《撮影 釜田康佑》 グラフィックTシャツショップ「グラニフ」はNEXCO東日本初出店だ《撮影 釜田康佑》 生鮮食品も取り扱っており、桃や梨といった果物が所狭しと並ぶ《撮影 釜田康佑》 昭和4年創業の「日本橋一平」はテイクアウトして食べられる「揚げかま」を新開発《撮影 釜田康佑》 駐車場の端には緑を感じられる園庭エリアが設けられ、ドライバーのストレスを軽減《撮影 釜田康佑》 駐車場に4本建てられたタワーにはカメラが取り付けられ、場内の駐車状況をリアルタイム認識《撮影 釜田康佑》 駐車場の空き状況が一目見て分かる案内板《画像 NEXCO東日本》 完成披露会には埼玉県の上田清司知事も来場《撮影 釜田康佑》 蓮田の中野和信市長《撮影 釜田康佑》 埼玉県知事や蓮田市長、NEXCO東日本関係者が参加したテープカット《撮影 釜田康佑》