入門者よりベテランキャンパーから厚い支持を集めるキャンパー鹿児島。《撮影 中込健太郎》

東京キャンピングカーショー2019、キャンパー鹿児島のブースには、人気のremシリーズが並ぶ。

キャンピングカーでの就寝時間も、その質にこだわったモデルとして、すでにキャンピングカーライフを満喫されていて、何回も乗り換えを経ている人からも支持されているのがこのremシリーズだ。今回は会場に、高規格救急車と同じベース車両を用いた、さらに屋根を高くした特別仕様車を持ち込み、注目を集めていた。

「中で立ってみてください。高いでしょ。室内高が180センチを超えてきますので、大柄な男性でも頭をぶつけずに移動できます。とは言え、全高が250センチにも及びますので、高さ制限で進入できない個所も増えてきます。価格も、さほどの装備を付けなくとも乗り出しで1000万円クラスになりますので、気軽にみなさんにおすすめというモデルではないですね」と、担当者は話す。

「とはいえ、うちのモデルは、ルーフを高くしたモデルでなくとも1000万円を超えるケースは少なくありません。基本的には、大人2人でゆったりと旅に出る、それを大事にしてゆとりを持たせているのが特徴です。だからこそ、そこにもう2人くらい、お子さんやお友達、ゲストが来ても無理なく過ごせるし、何か趣味の道具を積むのも可能になるのです」

「こうした仕様ですので、入門の1台目で選ばれるというより、他社のモデルなども楽しまれた方が、2台目、3台目の乗り換えで選んでくださるケースが多いですね。入門向きではない、というのも、うちの“売り”の一つかもしれません」と担当者は話す。

消費税増税実施前に、即納車であれば8%のままで納車可能とういうのは、今回会場のあちこちで見かけたセールストーク。併せて、残価設定型クレジットをキャンパー鹿児島でも訴求し始める。「実際は現金で購入、あるいは頭金や下取りを入れて通常のローンという方がやはり多数派ではありますが、キャンピングカーの高めな残価のメリットでより多くの方にキャンピングカーライフをスタートしていただこうと最近始めました」と別のスタッフは話す。

日本RV協会の調査でも、比較的多い購入車両価格は400万円台という。5年後に車両価格の50%が残価として設定されると、キャンパー鹿児島のモデルでも、実質的な支払金額は量販価格帯に入ってくる。

今回の東京キャンピングカーショーでの目玉は、高規格救急車のベース車両で作られたモデル。《撮影 中込健太郎》 クルマの全高も250センチに迫る分、室内空間の広さは想像を超える。《撮影 中込健太郎》 車内に入ってみると、身長180センチほどの筆者でも頭上を天井に付けずに車内を移動することが可能だ。《撮影 中込健太郎》 ルーフベンチレーションなどがあっても頭上が干渉することがない。普通なら、バスコンバージョンタイプでなければ求め得ないゆとりだ。《撮影 中込健太郎》 通常のremセカンドアクト。寝室が仕切りで独立する。横方向でも190センチ以上のスペースがあり、質の高い眠りを実現できる。《撮影 中込健太郎》 あまり欲張りすぎないゆとりと、こだわりの作りで価格帯が高めなこともあり、代替えでキャンパー鹿児島を選ばれるユーザーが多いという。《撮影 中込健太郎》 消費税増税前の即納車という表現は、今回会場のあちこちで見かけた。《撮影 中込健太郎》 徐々に認知が広まっている残価設定型クレジット。高い残価の期待できるキャンピングカーにはむしろあっている商品かもしれない。《撮影 中込健太郎》