大型車用洗車機新型ビッグウォッシャー。高さ4.1メートル、長さ16メートル。基本的に道路を走行できるサイズのクルマはすべて対応可能とのこと。《撮影 中込健太郎》

大きな街道沿いの大型サービスステーションでは、時々見かける大型車用洗車機の最新モデルが、オートサービスショー2019に展示された。

セルフ式ガソリンスタンドが増え、乗用車用の洗車機はよく見かける。しかし大型車用の洗車機も実はかなり数は多いのだという。街道沿いのスタンドの他、運送会社やバス会社の車庫での導入も多いそうだ。まるで山寺の山門でも見るような迫力の洗車機。高さは約6メートルほどにもなるという。

「最近ではこうした大型車用の洗車機もかなり進化しております。乗用車用のものに近い機能のものになっています。様々なサイズや形状のものが存在するトラックもセンサーで判別して、長さ、高さなどを自動で判断、洗車機が動きます」とエムケー精工の担当者は話す。

「加えて、ハイエースやキャラバンといったワゴン車の洗車もこの機械でできるようにしてあります。実は調べてみると、納入先のほとんどのユーザー様がそうしたワンボックス車をお持ちであることがわかりました。それも一緒にできればということで、洗車できるようにしてあります」とエムケー精工では話す。

一緒に並ぶ乗用車用洗車機では、コーティングの施工も簡単にできるようになっている。「洗車機でコーティングというと驚かれます。水はじきの良さも売りですが、なんと言っても光沢。ユーザーからは好評いただいております」とのこと。なかなかコーティングの施工まではコストと時間が割けないというクルマでも、日常の洗車プラスアルファ程度のコストで光沢が出せるということで、ファンも少なくないのだという。

その他、スタンドで使用する油種ごとの価格を表示するサイネージやなど、クルマに乗っているとしばしば見かける設備を多数手がけるエムケー精工。ブースには、ニーズをしっかりと掘り起こし、かゆいところに手の届く機能を盛り込んだ製品が多数並んでいた。

インターフェースは乗用車用のものに近いビッグウォッシャー。通常の洗車費用は乗用車用より安いくらいだという。しかし、下部洗車などオプションが割高なことが多いようだ。《撮影 中込健太郎》 大きなブラシが回転するさまは圧巻だ。《撮影 中込健太郎》 乗用車用の洗車機で展開中のガラスコーティングの紹介。撥水もさることながら光沢が人気だという。《撮影 中込健太郎》 洗車機のブラシは傷がつく、と言われて久しいため、材質のバリエーション、進化は目覚ましい。ただ「砂ぼこりを掻いて傷になることはあっても、ブラシ自体が傷をつけることはない」そうだ。《撮影 中込健太郎》 スマホ操作で何をするのかと言えば、ドライブでよく目にするスタンドのアレである。《撮影 中込健太郎》 スタンドの前に掲げられた金額表示を行うサイネージ。動画や、自由なデザインの表示などは動画も含めてPCで作成し、掲載・非掲載の支持はスマートフォンで可能という簡単さだ。《撮影 中込健太郎》 洗車機からスタンドで目にするいろいろな機械を展開するエムケー精工。《撮影 中込健太郎》 こちらは、狭いスペースでもOK。門型の洗車機を設置できない場所でも洗車サービスができる洗車機。《撮影 中込健太郎》