AI道路管理支援システム

ウェザーニューズは12月20日、より高品質な道路管理を支援するため、2019年夏までに「AI道路管理支援システム」を実用化すると発表した。

現在、積雪・凍結・損傷など、道路管理に必要な路面状況の把握は、現場や定点カメラを目視で確認する方法が主流。しかし、目視では発見までに時間がかかることや、人によってばらつきが出るという課題がある。

ウェザーニューズが実用化を目指すAI道路管理支援システムは、最先端のAI技術を用いた動画解析によって路面状況の変化を自動で検知・マッピング。積雪や損傷の早期発見・早期対処を可能にする。新システムは情報通信研究機構(NICT)、クレアリンクテクノロジー、IoTコンサルティングの技術協力によって、車載カメラ映像の高解像度での伝送や低コストでの導入が可能。動画解析は様々な用途で利用が始まっているが、道路管理者向けにリアルタイム解析が実用化されると日本初の取り組みとなる。

ウェザーニューズでは、同システムの有用性を確認するため、10月22・23日に盛岡市の協力を得て実証実験を実施。盛岡市内を走行する車両の車載カメラ映像をリアルタイムに伝送し、独自技術を用いて映像を解析したところ、損傷の検知を確認した。引き続き、今冬は、路面凍結・積雪の把握や白線検知に関する実証実験を行う。

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