日産のフォーミュラEドライバー、ブエミ(左)とアルボン(右)。《写真提供 NISSAN》

今年12月に開幕予定の第5シーズン(2018/2019シーズン)からフォーミュラEに参戦する日産が、20日、ドライバーラインアップを発表した。スイス出身のセバスチャン・ブエミと、英国育ちのアレックス・アルボンを起用する。

日産は、第4シーズンまでフォーミュラEに参戦していたルノーのパートナーチームであった「e.dams」とタッグを組み、日本の自動車メーカーとして初めてフォーミュラEに参戦する。今年10月で30歳のブエミはルノーのエースとしてフォーミュラEに参戦してきたドライバーで、第2シーズン(15/16シーズン)にはドライバーズチャンピオンに輝き、ルノーのチーム部門タイトル3連覇(第1〜3シーズン)に貢献したドライバーだ。

ブエミは新シーズンに向け、「自分にとって新たなスタートになる。マシンやレースフォーマットが刷新され、レース会場となる都市やコースも新しくなる。これからもe.damsとともに仕事に取り組み、電気自動車技術で世界をリードする日産がもたらす興奮を世界中のモータースポーツファンに届けられること、これを楽しみにしているよ」とコメントしている。

元F1ドライバーのブエミは現在トヨタの世界耐久選手権(WEC)主戦ドライバーのひとりでもあり、今年はルマン24時間レースで総合優勝を成し遂げている。

22歳のアルボンは今季のFIA-F2で現在シリーズ3位につける若手有望株(F2公式サイトでは「アレクサンダー・アルボン」、国籍はタイ)。日産は実力派のベテランと新進気鋭の若手という理想的なコンビネーションで初挑戦のシーズンを戦うこととなった。

来月(2018年10月)、スペインのバレンシアにて開催される合同テストで、ブエミが初めて日産のワークスカラーをまとったGen2(第2世代)のフォーミュラEマシンをデビューさせる予定とのこと。

Gen2マシンが導入されて争われるフォーミュラEの第5シーズンは、2018年12月にサウジアラビアで開幕する予定となっている。

セバスチャン・ブエミ《写真提供 NISSAN》 アレックス・アルボン《写真提供 NISSAN》