荷台に鉄屑約37トンを積載した大型トレーラーが交差点を左折する際に横転し、ほぼ全量が信号待ちをしていたクルマの上に落ちる事故が起きた。クルマは原型を留めないほどに大破しており、乗っていた男女3人が死亡している。

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8日午前8時45分ごろ、千葉県千葉市若葉区内の県道で、交差点を左折していた大型トレーラーが横転。信号待ちをしていた軽乗用車にトレーラーの荷台に積載されていた鉄屑数十トンが直撃した。この事故で軽乗用車の3人が死亡している。

千葉県警・千葉東署によると、現場は千葉市若葉区中野町付近で片側1車線の緩やかなカーブ。三差路交差点には信号機が設置されている。大型トレーラーは交差点を左折してきた際にパランスを崩し、対向車線側へ横転。この際にトレーラーの荷台へ積載されていた鉄屑約37トンが落下するとともに、信号待ちをしていた軽乗用車の上に降り注ぐ状態となった。

この事故で軽乗用車は原型を留めないほどに大破。運転していた大網白里町内に在住する43歳の男性と、同乗していた70歳の男性。37歳の女性は約3時間後に救出されたが、全員の死亡が確認された。全身強打が原因とみられている。トレーラーを運転していた八千代市内に在住する26歳の男にケガはなく、警察は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失傷害)の現行犯で逮捕。3人の死亡後は容疑を同致死に切り替え、調べを続けている。

トレーラーは最大積載量を約10トン超過した状態で走行していたとみられ、警察では過積載と交差点への速度超過進入、ハンドル操作の誤りが事故につながったものとみて、積載していた鉄屑の重量特定を急ぐとともに、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の交差点は緩やかなカーブとなっている三差路で、事故を起こしたトレーラーは過積載だったこともあり、左折の際にバランスを崩して一気に横転へ至ったものとみられる。過失という意味ではトレーラー側に全責任があり、巻き込まれた軽乗用車側としては避けようもないシチュエーションで事故が発生している。最近のクルマは安全性も優れているが、頭上から降り注ぐ37トンの鉄屑に耐えうるだけの構造にはなっていない。自衛隊の装甲車でも無理だろう。