街灯が設置されておらず、夜間の見通しが悪い県道を徒歩で横断していた女性がタクシーにはねられる事故が起きた。ショートカット横断が主因とみられ、女性は死亡している。

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23日午前2時30分ごろ、長崎県長崎市内の県道で、徒歩で道路を横断していた女性に対し、交差進行してきたタクシーが衝突する事故が起きた。この事故で女性は死亡している。

長崎県警・大浦署によると、現場は長崎市江川町付近で片側2車線の直線区間。両車線は中央分離帯で区分されており、横断歩道や信号機は設置されていない。59歳の女性は徒歩で道路を横断していたところ、交差進行してきたタクシーにはねられた。

女性は近くの病院へ収容されたが、全身強打が原因でまもなく死亡。タクシーは営業中だったが、客は乗っておらず、運転していた63歳の男性にもケガはなかった。警察は運転者から自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)容疑で事情を聞いている。

現場は街灯が設置されておらず、夜間の見通しが悪い区間。横断歩道や信号機の設置された交差点が約100m毎にあるが、女性がはねられた現場は二つの交差点の中間点付近だった。警察ではショートカット横断が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場周辺は約100mごとに横断歩道や信号機の設置された交差点があり、こうした交差点を使えば安全に横断することもできたという。事故当時は交通量の少ない時間帯であったが、その分だけ通行する車両の速度が上がっていたとみられる。