GMインドネシアが発表した新型スパーク(左)と新型トレイルブレイザー《撮影 会田肇》

GMインドネシア(GMI)は、8月2日から12日まで開催されたインドネシア国際モーターショー(GIIAS)2018において、インドネシア国内で展開するシボレー・ブランドから、2つのフェイスリフトモデルを登場させた。SUV『トレイルブレイザー』と、コンパクトカー『スパーク』である。

トレイルブレイザーは、フレームの上にボディを載せる格好の、東南アジアで主流となっている7人乗り中型SUVで、現行モデルは2代目『コロラド・ピックアップ』をベースとしている。壇上に上がったイアン・ニコルズGM東南アジア社長によれば「インドネシア国内のSUV市場は世界の伸び率よりも高い傾向にあり、シボレーはその市場に対して新型車を投入してシェア拡大を狙っていく」と抱負を述べた。

その中で投入された新しいトレイルブレイザーは、外観をより躍動的でスタイリッシュなデザインとし、バンパー下部には軽快な走りをイメージさせるスキッドプレートを前後に新装備したのがポイントとなる。エンジンはこれまで通り、最大出力180ps、最大トルク440Nmを発揮する2.5リットル・ディーゼルターボで、6速ATが組み合わされる。傾斜している道路上でも発進時に車両が後退するのを防止するヒルスタートアシスト(HSA)や、滑りやすい路面を下る時に自動的に車速を制御するヒルディセントコントロール(HDC)も備えた。

トレイルブレイザーはハイグレードなSUVとして、各種の便利機能は継続して搭載された。リモコンキーでは車外からエンジンを始動でき、そのリモコンを使えば自動的に25度に設定されたエアコンをONにし、ウインドウの開閉も可能となる。安全装備も充実しており、サイドブラインドゾーン・アラート、リアクロストラフィック・アラート、車線逸脱警告、前方衝突警告を装備。駐車アシストやタイヤ空気圧監視システムも搭載する。価格は4億3500万ルピア(日本円換算:約328万円)からとなる。

現行スパークは、2015年にソウルモーターショーでデビュー。シボレーのラインナップで最もベーシックなグレードとなるモデルだ。今回の変更点は主として外観デザインに施された。正面はクロームを多用するものとなり、よりリッチなデザインへ変更。下側のポートグリルは空力にも効果的だ。それに伴い、以前は内側にあったLED式デイタイム・ランニングライトは、フォグランプ隣に移動されている。

車内に目を移すと、中央部はピアノブラックを施した現代的なデザインで、エアコンの吹き出し口とコントロール部を一体化して、高品質感と使い勝手の良さを追求。ヘッドクリアランスやショルダー部を広々と取り、コンパクトカートは思えないゆったりとした空間を生み出している。スマートフォンと連携を可能にする7型ディスプレイオーディを搭載。6スピーカー(4スピーカー+2ツィータ)を組み合わせたことで、迫力あるサウンドを楽しめる。価格は1億9800万ルピア(日本円換算:約150万円)からとなる。

新型トレイルブレイザー《撮影 会田肇》 バンパーの下に新たにスキッドプレートを装備した(フロント) バンパーの下に新たにスキッドプレートを装備した(リア) スマートフォンと接続が可能なディスプレイオーディオを標準装備 左右車線の安全確認に役立つ「サイドブラインドゾーンアラート」 ヒルターとアシスト(HSA)をはじめ、滑りやすい路面を下る時に自動的に車速を制御するヒルディセントコントロール(HDC) シェア拡大に意欲を述べるイアン・ニコルズGM GM東南アジア社長《撮影 会田肇》 新型車発表の前にはアクティブなダンスが披露された《撮影 会田肇》 品質感を高めた新型スパーク《撮影 会田肇》 新型スパーク《撮影 会田肇》 新型スパーク《撮影 会田肇》 新型スパーク《撮影 会田肇》 新型スパーク《撮影 会田肇》