真夜中も交通量の多い国道で、信号待ちしていたトラック2台に対し、後ろから進行してきたトレーラーが衝突した。衝突の衝撃でトレーラーは荷崩れを起こし、積載していた鉄骨20トンが隣車線に落ちたという。

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8日午前1時20分ごろ、福島県福島市内の国道4号で、信号待ちをしていた大型トラック2台に対し、後ろから進行してきた大型トレーラーが追突した。人的被害は無かったが、トレーラーに積載していた鉄骨が落下している。

福島県警・福島北署によると、現場は福島市鎌田付近で片側2車線の直線区間。下り線を走行していた大型トレーラーは減速が間に合わず、前方で信号待ちをしていた大型トラック2台に追突。大型車3台が関係する多重衝突に発展した。

事故による人的な被害は無かったが、追突の弾みでトレーラーに積載されていた積荷の鉄骨約20トンが荷崩れを起こして路上に落下。道路を塞ぐ状態となった。クレーン車を現場に派遣し、トレーラーに積み直す作業が実施されたが、現場を含む約700m区間で車線規制が実施されたことで小規模な渋滞も発生している。

現場は道路照明もあり、夜間でも見通しの良い区間。警察ではトレーラー側の前方不注視が事故につながったものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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事故が起きた際、荷崩れを起こした鉄骨が落ちた車線に止まっているクルマはいなかった。落ちた鉄骨の量は20トンで、そこにも車列が形成されていたならば死傷事故となっていた可能性が高い。昼夜を通して交通量の多い区間であり、そういった意味では「運が良かった」といえる。